2018年の箱根駅伝で走り出す1区の選手たち(写真:松尾/アフロスポーツ)

2018年12月10日、関東学生陸上競技連盟より、2019年1月2日、3日に行われる、第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に出場する、22大学と関東学生連合チームの出場選手登録(エントリーメンバー)が発表されました。
 

エントリーメンバーとは?

出場する23チームは、各大学、最大16名までを出場選手として登録することができ、以後、選手の入れ替えはできません。よって、箱根駅伝に出場する10名は、今回の登録選手のなかから選ばれることになります。
 

今回はシード校編として、前回大会優勝の青山学院大学から、10位中央学院大学までの今季の戦いと箱根駅伝の展望、注目選手をあげていきます(予選会突破校や関東インカレ枠校についてはこちらの記事をご確認ください)。なお、昨年の戦力と比較するために、卒業生の名前も紹介します。
 

青山学院大学(2018年実績:箱根1位、出雲1位、全日本1位)

■卒業生:3区2位田村、8区1位下田、9区9位近藤


■見どころ
前回大会で箱根駅伝4連覇を達成した青山学院大学。今季は出雲駅伝、全日本大学駅伝を制しており、2度目の「大学駅伝三冠」を目指します。エントリーメンバーも極めて順調な顔触れという印象です。
 

■注目選手:吉田圭太選手(2年)
前回はエントリーメンバーにも入れませんでしたが、今年は日本インカレ5000m3位、出雲駅伝4区区間賞、全日本大学駅伝6区区間賞と実績を作りました。往路の主要区間での起用も考えられます。
 

東洋大学(2018年実績:箱根2位、出雲2位、全日本3位)

■卒業生:9区3位小早川
 

■見どころ
前回大会は3年生以下9名という布陣で往路優勝、総合2位。特に往路を走ったメンバーは今回も全員エントリーされており、前回大会の再現を狙いたいところです。
 

■注目選手:相澤晃選手(3年)
今シーズンは日本選手権10000mで8位入賞するなど、学生トップクラスの実力を持っています。第94回箱根駅伝では2区3位でした。
 

早稲田大学(2018年実績:箱根3位、出雲10位、全日本15位)

■卒業生:1区11位藤原、3区4位光延、4区11位石田、5区2位安井、10区8位谷口
 

■見どころ
実力者揃いの1年生が5名エントリーされており、何人が箱根駅伝を走るかにも注目が集まります。今年は出雲・全日本共に序盤区間で出遅れて、下位に低迷。前回の箱根駅伝2区6位ながら、今シーズンの出雲・全日本両駅伝を欠場した太田智樹選手(3年)のエントリーメンバー入りは明るい材料です。
 

■注目選手:清水歓太選手(4年)
高校時代は群馬県内で塩尻和也選手(順天堂大学)と双璧をなしました。早稲田大学は下級生に話題性のある選手が多いですが、上位進出のためには経験のある清水選手はじめ上級生が鍵を握ります。第94回箱根駅伝では9区区間賞。
 

日本体育大学(2018年実績:箱根4位、出雲9位、全日本12位)

■卒業生:1区4位吉田、2区9位城越、4区8位富安、5区5位小町、7区2位住田
 

■見どころ
前回の箱根で主力を担ったメンバーの多数が卒業し、今シーズンは苦戦が続いています。復路3位のメンバーが4名残っているため、総合力で勝負したいところです。
 

■注目選手:室伏穂高選手(4年)
過去3回箱根駅伝出走しており、4年連続出場を目指します。下田裕太選手(現GMOアスリーツ・青山学院大学出身)は中学・高校の先輩にあたります。第94回箱根駅伝は9区を走り6位でした。
 

東海大学(2018年実績:箱根5位、出雲3位、全日本2位)

■卒業生:4区12位春日、7区10位国行、10区16位川端
 

■見どころ
戦力の中心は「黄金世代」と呼ばれる3年生。日本選手権1500mで2連覇中の館澤亨次選手、前回大会を故障で欠場したエース格・關颯人選手(共に3年)の起用区間に注目です。
 

■注目選手:湯澤舜選手(4年)
今年は関東インカレ1部ハーフマラソン2位、出雲6区4位、全日本8区4位と長距離で安定した成績を残しています。東海大附属三高(長野県)出身であり、両角速監督の後輩にあたります。
 

法政大学(2018年実績:箱根6位、出雲12位、全日本7位)

■卒業生:3区8位細川、9区4位磯田
 

■見どころ
今シーズンは全日本大学駅伝関東地区選考会を首位通過、出雲は振るいませんでしたが、全日本では7位に入り、17年ぶりにシードを獲得するなど層の厚さを印象付けました。5区は前回区間賞の青木涼真選手(3年)がいるため、序盤を上位で終えれば、台風の目になる可能性も。
 

■注目選手・佐藤敏也選手(3年)
第93回・第94回箱根駅伝において6区区間3位の実績を持ちます。往路主要区間でも通用する走力を持つため、起用区間に注目が集まる選手の一人です。
 

城西大学(2018年実績:箱根7位、出雲8位、全日本8位)

■卒業生:2区12位菅、7区4位山本
 

■見どころ
第94回箱根駅伝は予選会8位通過ながらも、総合7位に食い込みました。今シーズンは関東インカレでの活躍も目立ち、出雲・全日本を共に8位で終えています。
 

■注目選手:鈴木勝彦選手(4年)
今シーズン大きく記録を伸ばした選手。全日本では主要区間である7区で区間5位でした。初の箱根駅伝出場を目指します。
 

拓殖大学(2018年実績:箱根8位、出雲4位)

■卒業生:4区6位西、10区10位苅田
 

■見どころ
今シーズンの拓殖大学は出雲4位と過去最高順位を更新。箱根駅伝においては山区間(5区・6区)経験者もおり、チーム史上最強との声も聞こえます。
 

■注目選手:戸部凌佑選手(4年)
往路序盤で上位に位置することが予想されるため、第93回・94回箱根駅伝5区11位の実績を持つ戸部選手がポイントになるのではないでしょうか。
 

帝京大学(2018年実績:箱根9位、出雲5位、全日本5位)

■卒業生:7区8位佐藤
 

■見どころ
全日本大学駅伝は序盤で上位につけ、見せ場たっぷりの5位。元々、箱根駅伝の距離に強い大学であり、エントリー選手の顔ぶれ・記録からも、戦力は明らかに充実しています。上位にいても何の驚きもありません。
 

■注目選手:横井裕仁選手(4年)
今シーズンは関東インカレ2部ハーフマラソン3位、日本インカレ10000m6位、トラック・ロード共に実績を残しました。第94回箱根駅伝では6区区間4位。
 

中央学院大学(2018年実績:箱根10位、出雲6位、全日本14位)

■卒業生:1区9位大森、7区6位新井
 

■見どころ
シーズンを通して故障者が多く、なかなか戦力が整わなかった印象があります。出雲・全日本では1年生を複数起用し、経験を積みました。過去3大会において6区で区間上位の樋口陸選手(4年)もエントリーメンバーに入り、4年連続6区出場にも期待がかかります。
 

■注目選手:川村悠登選手(3年)
今シーズン10000m28分39秒39の好記録をマーク。出雲1区4位でしたが、全日本は欠場。初の箱根駅伝出場を目指します。
 

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