【若手芸人がいくW杯貧乏旅行】移動手段の確保は何が大切?

筆者である若手芸人のカカロニ菅谷は2大会連続W杯を計13試合現地で生観戦。ロシアW杯ではセネガル戦でのヘディングが話題になった。日々バイト中心に生計を立てている筆者が、いかにしてそのような体験ができたのか。まずは移動手段について紹介する。

貧乏若手芸人がW杯観戦に遠征?

若手芸人カカロニ菅谷はどうやってW杯を生で観戦できたのか



「海外へW杯を見に行く」と言うと、最も多く投げかけられる質問は「いくらかかるの?」とか「お金あるねぇ」といった経済面の話。カカロニというコンビでライブ中心に活動し、収入は月々バイトで13万、お笑い収入は平均すると月1万円程度の若手芸人が、半月以上も海外に滞在するのだから当然のことだろう。

しかし、ワールドカップを見に行くというのは経済的な面で言えばそこまでハードルの高い話ではない。現にこのような若手芸人でも二大会連続13試合を観戦。しかも、2018年ロシアW杯のセネガル戦では観客席に飛んできたボールを、身体に16強と書いた半裸でヘディングしたのだから。
 

予算はどれくらい?

これまでW杯を現地で観戦したのはブラジル、ロシアの2大会。ブラジルは初めての海外ということもありかなり経済的に無駄の多い旅になってしまったが、ロシアではグループリーグ15日で7試合を観戦、飛行機移動8回を含み、旅費は35万円に収まった。35万円というと大金の気もするが、W杯は4年に1度。年に8万7500円ずつ貯金すれば事足りる金額である。月で言えば7千円ちょっと。開催地によっては前後するが、現実的な金額といえるだろう。
 

スピード命?安く移動する方法

モスクワからサランスクへの飛行機機内。歌うコロンビア人100人と日本人7人


移動費は海外でW杯を観戦する際の旅費の中でも多くを占める項目の1つ。ブラジル、ロシアと広大な国土を持つ国でのワールドカップでは、期間中の移動にも飛行機が必要になることが多々あるため、費用がかさむ。

移動費を安くする方法の1つは、言わずもがな飛行機を早めに予約すること。スカイスキャナーなどのアプリを使えばその時点でも最安値を出してくれるので頻繁にチェックして「あれ?今日安いな。」という日に日本との往復便を予約してしまうのもいい。

ちなみに最安値になっている旅行代理店で予約すると、「海外の会社で日本語どころか英語対応もつたない」、「記載していた金額+いくらかクレジットカードから謎の手数料が引き落とされている」といったトラブルもあるので、アプリ内の「評価」の欄を確認することをお勧めしたい。(筆者はここで最安値を追求したため、飛行機、後述する宿でまずまず大変な思いをした)
 

開催国が提供!オトクな観戦者向けプラン


また国内移動に関しては移動手段の確保を急ぎ過ぎない方がいい場合もある。早めに取らないと街から街への移動手段がなくなるなんてことはほとんどない。従来の移動手段を使わずとも、開催国が観戦者向けの格安の移動手段の情報をリリースしてくれたり、特別に作ってくれたりすることがあるのだ。

ロシアW杯の時は、観戦者向けに夜行列車0円という驚きのサービスもロシアの行政が提供。筆者はその情報を待たずに飛行機を取ってしまっていたので、移動費が膨らんでしまった。ここを削れていたら32万円で帰れただろう。

また、地上ルートで24時間移動なんてこともできるにはできるが、飛行機と1万円弱程度しか変わらないことが多い。その割に現地で楽しめる時間が20時間減ってしまうなんてことになりかねないので、その辺は時間を取るかお金を取るか判断が必要である。
 

2022年カタールW杯に向けて


そしてカタールワールドカップでは、国土が小さい分国内移動に飛行機を使う必要はない。そのため移動費の大部分は日本との往復便になると思うのでこの辺の心配はほとんどないはずだ。逆に難易度が非常に高くなるのは、「チケット購入」だろう。

ここまでご覧いただいて注意していただきたいのは、このやり方は「安全や快適な旅を保障するものではなく、格安でワールドカップを楽しめる可能性を提案するもの」だということ。前述した通り最安値を極めると、安全性が低くなることもある。危機管理は自己責任でお願いしたい。
 

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