「第3次韓流ブーム」の特徴は?
韓流が再びブームとなっている。
第1次韓流ブームは2003年のドラマ『冬のソナタ』の放送に始まり、第2次は2010年の『少女時代』『KARA』日本デビューによるK-POPブームとして起こった。
そして昨年2017年から始まったと言われるのが、今回の第3次韓流ブームだ。
その特徴は何と言っても、10代・20代という若い女の子たちがブームを支えていること。関心は、チーズタッカルビなどのグルメや、3CEなどのコスメ、ファッションなど多岐にわたるが、1つのアイコンとなっているのが、K-POPグループの『TWICE』だ。
TWICEは2017年に日本デビューし、紅白歌合戦に出場。Y!mobileのCMにも登場するなど成功を収めており、"第3の韓流"ブームの象徴と言えるだろう。
2018年のKCONは3日間でのべ6万8000人が来場!
そんな中、今年も韓国の文化を紹介するイベントである『KCON(ケイコン)』が2018年4月13日~15日、幕張メッセで開かれた。魅力は何と言っても、K-POPアイドルと身近に接することができるところだが、今年は昨年よりも会場を拡大し、ビューティ関連商品の紹介ブースで行われるメイクアップ講座や、SNSで活用できるハングル講座、K-POPダンスの解説コーナーなど、正にブームを支える若い女子向けプログラムが更に充実。3日間でのべ6万8000人が訪れたという。
そんな熱気に満ちた会場内を歩くと、やはり人で溢れ、歓声を集めているのは、いくつか用意されたステージだ。そこでは明日のスターと言うべき、デビューから日の浅いフレッシュなアイドルたちが、間近でライブパフォーマンスを行い、また、トークショーで楽しませてくれる。
TWICEに続く「明日の大スター」は?
実は、先述のTWICEが初めて日本のファンの前に現れたのも、2016年のこのKCONだったのだ。それゆえ、目の前のアイドルたちが、本当に明日の大スターになるのは、決して夢ではないのだ。
そして、アイドルたちがそんな飾らぬ素顔を見せてくれた昼が終わると、各日の夜には彼らが迫真のステージを魅せてくれる、韓国の音楽番組「M COUNTDOWN」の収録ライブが行われた。
これは別チケットが必要となるが、総勢28チームのK-POPアイドルが出演。目玉は3日目の大トリに登場したTWICEだが、共に2018年5月に日本デビューが決まったトップクラスのスターグループである『SEVENTEEN』『GFRIEND』に始まり『Wanna One』『MOMOLAND』など、今を時めく人気グループも続々登場。
公演中にキーワードとして掲げられていたのは「WHO'S NEXT?」という言葉。
そう、KCONは、正に明日のスターに様々な角度から接することができる場だ。アーティストと若いファンが、共にスターとブームを作り上げていく。その仕組み・場の作り方に、ビジネスの上手さ、文化創生の巧みさをひしひしと感じた。
新たな世代は、国籍も歴史も関係なく、ただただ力強く、熱狂できるものを求めていく。そんなことを強く感じるKCONだった。
【関連リンク】
拡大するK-POPの祭典「KCON」 大盛況に見た成長のヒント(2017年の「KCON」レポート)