2019年箱根駅伝は最大「2校増」の23チームが出場へ!

4月16日、関東学生陸上競技連盟は、2019年1月2日、3日に行われる第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の出場枠についての発表を行いました。

第95回箱根駅伝は23チームが出場!

箱根
第94回箱根駅伝、スタートする1区の選手たち(写真:松尾/アフロスポーツ)

4月16日、関東学生陸上競技連盟は、2019年1月2日、3日に行われる第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の出場枠についての発表を行いました。
 

関東学生陸上競技連盟によると、第95回箱根駅伝の出場校は、前回大会で総合4連覇を果たした青山学院大学をはじめとする、シード権を獲得した10校、10月の箱根駅伝予選会を突破した12校(従来は10校)に加え、箱根駅伝予選会敗退校のなかからメンバーを選抜する関東学生連合チームを含む、最大23チームが出場します。

 

箱根駅伝出場が5月に決まる可能性も?「関東インカレ枠」の行方にも注目

また、同連盟は2014年4月1日に「関東インカレ成績枠」についての発表をしています。この「関東インカレ成績枠」とは、2014~2018年に開催される関東学生対校陸上(関東インカレ)における「総合得点」が最も多い大学(※1部校に限る)に箱根駅伝出場権を与えるというものです。
 

※関東インカレは毎年5月下旬に開催されます。短距離、フィールド種目などを含めた総合得点で「1部校」「2部校」が決まり、毎年、1部下位と2部上位の入れ替えがあります。得点は各種目1位8点、2位7点……8位1点と計算します
 

なお、2018年の箱根駅伝でシード権を獲得できなかった大学で、過去4年の「関東インカレ」における累計総合得点が多かった上位3校は以下の通りです。

  • 1位:日本大学 537点(153点、125点、122.5点、136.5点)
  • 2位:順天堂大学 417点(117点、99点、91点、110点)
  • 3位:筑波大学 249.5点(81点、45.5点、64点、59点)

この得点を見ると、日本大学がかなり有利な立場であると言えます。ただ、第94回箱根駅伝でシード権を獲得した大学が1位となった場合、「出場権を持っていない総合得点2位の大学」が繰り上げで箱根駅伝の出場権を得るということは「ない」そうです。ちなみに、すでにシード権を獲得している大学の中では、東海大学などが日本大学を上回る可能性を残しています。「関東インカレ成績枠」の該当校がシード校ではない場合、予選会から選考される大学は11校となるようです。

 

過去の「記念大会」はどうだった?

第95回箱根駅伝は節目の大会ということで、参加校の増枠という決定をしましたが、過去の「記念大会」ではどのようなことがあったのでしょうか。

 

◆第80回箱根駅伝(2004年):総合優勝・駒澤大学

第80回大会では参加校の増枠などはありませんでしたが、「日本学連選抜チーム」が出場しました。全国の実力者達が箱根駅伝を走り、チーム順位は認められなかったものの、総合6位相当の記録でゴールしました。


駒澤大学が総合3連覇を達成。また、城西大学が初出場を果たしています。

 

◆第85回箱根駅伝(2009年):総合優勝・東洋大学

前年の第84回箱根駅伝において関東学連選抜チームが4位に入り、当時のルールにより、予選会通過の枠が1つ増えました(第84回箱根駅伝の関東学連選抜チームで指揮を取っていたのは青山学院大学・原晋監督でした!)。また、「記念大会」だったので増枠があり、計23チームが出場しました(シード校9校、予選会通過校13校、学連選抜1チーム)。
 

東洋大学は柏原竜二選手、飛坂篤恭選手が区間賞の活躍で初の総合優勝。上武大学が初出場、青山学院大学が33年ぶりの出場を果たしています。

 

◆第90回箱根駅伝(2014年):総合優勝・東洋大学

第90回箱根駅伝でも増枠があり、シード校10校、予選会通過校13校の計23校が出場しました。
 

マラソン日本記録保持者の設楽悠太選手が3区、兄の啓太選手が5区の区間賞を獲得した東洋大学が2年ぶり4回目の優勝を果たしました。また、5位だった青山学院大学は1区を一色恭志選手、2区を神野大地選手が担い、共に箱根駅伝デビューを果たしました。

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