有名人馬主の第一人者・北島三郎氏が馬主になったワケ

昨今の競馬界で話題になっているのが、芸能人や元スポーツ選手などが競走馬を所有する有名人馬主の存在。そもそも個人馬主になるには日本中央競馬会競馬施行規程第7条第1号~第13号に定める事項(違法行為の有無など)のいずれにも該当しないこと、そして過去2年の所得金額が1700万円以上、そして資産を7500万円以上所有していないと馬主にはなれません。まさに特別な人のみが得られる資格だけに、有名人馬主が増えるのも必然と言えます。
 

そんな有名人馬主の中で最も話題になったのはキタサンブラックを所有していた演歌界の大御所、北島三郎氏。実は歌手デビュー翌年の1963年に当時の事務所の社長と演歌歌手の先輩である春日八郎氏に勧められる形で馬主資格を取って50年以上の月日が経ちましたが、G1レース7勝の名馬に巡り合い、その活動が知られることになりました。
 

ここでは、北島三郎氏以外に注目されている主な有名人馬主をチェックしてみましょう。
 

所有馬が海外でも大活躍する佐々木主浩氏

2017年ジャパンCを制したシュヴァルグラン(筆者撮影)

北島三郎氏とともに現在の競馬界を牽引する存在と言っても過言ではないのが元横浜ベイスターズの抑え投手で「大魔神」の異名を取った佐々木主浩氏。現役引退後の2006年に馬主資格を取得すると、所有した馬たちがたちまちブレイク。2013年にはヴィルシーナがヴィクトリアマイルを制してG1初制覇を飾ると、あれよあれよという間にG1通算5勝をマーク。現在もジャパンC勝ち馬のシュヴァルグランをはじめ7頭を所有しています。
 

また、2017年のドバイターフを制したヴィブロスのように自身同様に海外でも活躍する馬を所有しているのが面白いポイントです。
 

Dr.コパの所有馬は地方交流レースでも大暴れ!

愛馬が大レースを制した際は口取りにも参加するDr.コパ氏(筆者撮影)

北島三郎氏が所有しているキタサンブラックと同様に、2017年をもって現役を引退したダート界のチャンピオンホース、コパノリッキーを所有していたのは風水学でおなじみの建築士、Dr.コパ氏。所有馬には自身の芸名にかけた「コパノ」を冠号として名づけ、これまでにコパノリッキーの他、コパノリチャードらを所有しています。
 

また、Dr.コパ氏の所有馬には冠号が付かない馬も存在し、2009年の全日本2歳優駿などを制したラブミーチャンを所有していましたも所有していました。
 

サブちゃんよりも先にG1オーナーになった前川清氏

演歌歌手としても知られる前川清氏も有名人馬主のひとり。もともと競馬が好きだったという理由で馬主資格を所有すると、2007年のヴィクトリアマイルで愛馬コイウタが勝利して、グレード制を導入した1984年以降では初となる有名人の馬主によるG1制覇を達成しました。
 

ちなみに前川清氏には「競馬場に行くと所有馬が勝てない」というジンクスがあるため、競馬場にはほとんど訪れないといいます。もし競馬場で見かけたらかなりのレアケースと言えるでしょう。
 

アニメ「銀魂」の脚本家も実は馬主!?

2014年のドバイデューティフリーをはじめG1レースで3勝を挙げたジャスタウェイ。アニメファンならクスっとする馬名のことでしょう。そこで馬名の由来を調べてみると…実はアニメ「銀魂」にも登場するキャラクターからそのまま取ったものでした。
 

というのも、ジャスタウェイの馬主はアニメ脚本家として知られる大和屋暁氏。アニメ業界では大の競馬好きとして知られ、自身の手掛けた「おジャ魔女どれみ」シリーズではキャラクターや必殺技の名称に競馬用語を入れるほどでした。そのためジャスタウェイをはじめとした所有馬すべてに「銀魂」に関連する馬名が名付けられています。
 

ここで挙げたほかにも元横浜DeNAベイスターズの投手である三浦大輔氏や俳優の小林薫氏も馬主資格を所有していることでも知られています。調べてみると数多い有名人馬主。競馬新聞で見かけた際にはチェックしてみてください。