記者会見
前列左からアマンダ・マグロリー選手、マニュエラ・シャー選手、タチアナ・マクファーデン選手(アメリカ)、喜納翼選手。後列左から副島正純レースディレクター、渡辺勝選手、エルンスト・バンダイク選手、クート・フェンリー選手、ジョシュア・ジョージ選手

2月25日、東京マラソンでは「車いすマラソン」も行われます。男女招待選手、副島正純レースディレクターが23日、記者会見を行い、目標タイムや抱負を語りました。


前回大会から東京マラソン同様、新しいコースになり、高速レースが展開されて記録が出ると予想されていましたが、序盤の牽制もあり、記録は伸びませんでした。結果、最後はスプリント勝負となりました。今大会は世界ランキング上位の選手を招待しているため、記録も期待されます。
 

選手会見には、女子招待選手から、2017年大会を制したアマンダ・マグロリー選手(アメリカ)、同じく2位で終えたマニュエラ・シャー選手(スイス)、2016年の東京マラソンで2位だったタチアナ・マクファーデン選手(アメリカ)、そして2016年の大分国際車いすマラソン大会で初マラソン、初優勝した喜納翼選手が参加。男子選手は、リオデジャネイロパラ五輪で60kmロードレースを制しているエルンスト・バンダイク選手(南アフリカ)、2016年の東京マラソンで優勝したクート・フェンリー選手(オーストラリア)、昨年大会で5位だったジョシュア・ジョージ選手(アメリカ)、そしてが昨年大会で最後のスプリント勝負を制した渡辺勝選手が登壇しました。
 

世界記録は出るか?目標タイムは

選手たちは以下のように意気込みを述べていました。


●喜納翼選手(日本・タイヤランド沖縄)……1時間45分00秒

「普段は沖縄にいるので、本番までに気候に慣れたい。速い選手ばかりなので、付いて行けるかどうか」

●タチアナ・マクファーデン選手(アメリカ)……1時間38分00秒(世界記録1時間38分07秒)

「冬は室内トレーニングで鍛えてきた。東京のコースは研究したし、ビデオも見てきた。2020の東京パラ五輪を意識している」

●マニュエラ・シャー選手(スイス)……1時間42分00秒

「ワクワクしている。自分のコンディションに期待している。レースは最後のスプリント勝負になるだろう」


●アマンダ・マグロリー選手(アメリカ)……1時間42分00秒

「今はリフレッシュしている。速いコースだが、天候が気がかり」
 

●渡辺勝選手(日本・凸版印刷)……1時間25分30秒

「コンディションは仕上がってます!目標は勝つこと。(風の影響によっては牽制する展開も想像されるが)スローペース好きです」
 

●エルンスト・バンダイク選手(南アメリカ)……1時間26分00秒

「4週間前にドバイのレースで失敗した。フォームを修正し、先週の日曜も走った。当日の天候は関係ないね。スプリント勝負になるだろう。そうなったら、ショウ(渡辺勝選手)についていくしかないだろう」
 

●クート・フェンリー選手(オーストラリア)……みんなより1秒速く

「コンディションはかなり良い。前のレースが11月だったので、マラソンが楽しみ。新しいコースになった前回大会は、テレビにかじりついて見ていた。ここにいるみんなより、1秒でも速くゴールしたい」
 

●ジョシュア・ジョージ選手(アメリカ)……1時間27分00秒

「昨年6月以来のレースなので楽しみにしている。前半は駆け引きが多いだろう。ラストまでに先頭集団にいたい」
 

●副島正純レースディレクター・・・1時間20分00秒(世界記録1時間20分14秒)

「前回大会はディレクター業務に専念していたが、今回は出ます。(目標タイムが世界記録だが)どのレースでも狙っています!」
 

東京2020パラ五輪に向けて…車いすマラソンがもたらすものとは

五輪競技に比べて、パラ五輪競技に対する関心の高さはあまり高いとは言えず、それは「車いすマラソン」も同じようで、選手会見でもこれに関する発言も多く聞かれました。
 

クート・フェンリー選手も「あと2年で東京パラ五輪が開催されます。日本中を巻き込んで、パラ五輪から世界や社会を変えていきたい。それが1番大きな五輪大会のレガシーになるはずです」と語り、ジョシュア・ジョージ選手も「東京マラソンはこれから、障がい者スポーツ、パラスポーツというものをプロモートし、振興してほしい。教育や社会への呼びかけ、働きかけによって、東京パラ五輪が今までにない、史上最高のパラ五輪大会になることを祈っていますし、僕も出場したい」と述べていました。
 

副島レースディレクターも「東京マラソンで車いすマラソンを見てもらう機会が作れ、さらにそこで世界記録が更新されれば、またインパクトが出ます。たくさんの人に見てもらいたいし、応援してほしい。だからこそ、東京マラソンを盛り上げていきたいです。僕自身も選手として、ディレクターとして、1人でも多くの人に見てもらうきっかけを作れるように頑張ります」と意気込みを語っていました。
 

囲み
囲み取材にも応じてくれました

これに呼応するように、囲み取材に応じた日本人選手たちも「平昌五輪のように見ている側がワクワクできるレースを展開したい」(山本浩之選手)、「2020年に向けて盛り上げるには、日本人選手も勝っていかないといけません。僕は羽生(結弦)世代なので、勝ちに行きたい」(鈴木朋樹選手)と語っていました。
 

42.195kmを約1時間半で駆け抜ける大迫力の車いすマラソン。こちらは25日9時5分にスタートします。