注目選手が勢ぞろい!
2月25日に開催される「東京マラソン2018」のプレスカンファレンスが23日、京王プラザホテルで行われました。
マラソン招待選手会見には、東京マラソン・レースディレクターの早野忠昭さんをはじめ、前回大会で国内最高記録となった2時間3分58秒で優勝したウィルソン・キプサング選手、東京マラソン2016の優勝者でもあるフェイサ・リレサ選手、前回大会でも健闘したディクソン・チュンバ選手ら海外の有力選手、そして、前回大会で日本人1位だった井上大仁選手、同じく3位の設楽悠太選手、前回大会で初マラソンを走り、今回も好走が期待されている市田孝選手が、意気込みを語りました。
高速レースは必至!鍵を握るのは「天候」?
会見で各選手は現在のコンディション、コースの印象や目標タイムを語りました。
コースの印象としては、記録の出そうな平坦なコースで、高速レースになることは間違いなく、選手からは「魅力的(なコース)だ」というコメントが聞かれました。
一方で、前回大会では風が強かったこと、またここ数日、気温が下がっていることを懸念しているような発言をする選手がいたのも気になるところです。当日の気象情報にも注目です。
世界記録も登場する?出場選手の目標タイム
次に目標タイムをフリップで提示し、抱負を語りました。
●ウィルソン・キプサング選手(ケニア)……2時間02分50秒(世界記録2時間2分57秒)
「準備万端。前回大会勝ったのはよく覚えている。最初ペースが速いと思ったが、うまくいった。天候が良ければ世界記録狙えるコースだ」
●ディクソン・チュンバ選手(ケニア)……2時間04分58秒
「(東京マラソン5回目、東京マラソン2014優勝者)2014年の感覚は覚えている。新コースも良い。タイムは目指すべきタイム。トレーニングもコンディションもグッド。前回は35km付近から風が強かった。天候が良ければ、いい走りができると思っている」
●フェイサ・リレサ選手(エチオピア)……2時間04分40秒
「自己記録更新目指す。トレーニング以上でも以下でもない目標タイムです。キプサング選手は強いし尊敬しているが、キプサング選手ばかり意識しない。自分のレースをする」
●井上大仁選手(MHPS)……2時間06分00秒(日本記録2時間06分16秒)
「書こうか迷った。世界レベルの選手になりたいので日本記録は通過点。(海外招待選手について)テレビの中にいたひとたちと戦えるので楽しみ」
●設楽悠太選手(Honda)……2時間09分00秒
「昨年走った、ベルリンマラソンの経験を活かしたい。記録ではなく勝負に徹する。(タイムについて)9分以内、ということで、6分台も含まれています」
●市田孝選手(旭化成)……2時間07分59秒
「前回大会と同じ目標タイム。前回走り終わってからすぐにこの目標に決めました。状態はまずまずなので、今持っている力を出すだけです」
注目の招待選手たち、コンディションは?
会見後には招待選手の囲み取材も行われ、木滑良選手(MHPS)、神野大地選手(コニカミノルタ)、鈴木健吾選手(神奈川大学)にお話を伺ってきました。
●木滑良選手(MHPS)
「目標は2時間8分59秒ですが、まずはサブ10(2時間10分以内)を目指したい」
今回がマラソン4回目となる木滑選手ですが、過去3回のマラソンで理想的なステップを踏んでいると筆者は思います。5000m13分40秒台のスピードも魅力です。
●神野大地選手(コニカミノルタ)
「(福岡国際マラソンの結果について)トラックの10000mのレースであれば、31分30秒ぐらいかかったイメージ。今回は30kmまではセコいと言われようが、集団についていって力を温存しておく。まずはサブ10目指す」
昨年12月に福岡国際マラソンを走り、その後もニューイヤー駅伝、丸亀ハーフマラソンなどを走りました。現在はコンディションも問題ないようです。
●鈴木健吾選手(神奈川大学)
「(初マラソンだがワクワクしているか?)まだそれすらわからない。楽しみと不安が半々。今の力を知りたい。距離への不安も走ってみないとわからない」
大学陸上界の有力ランナーの参加に周囲の期待は高まりますが、本人は至って冷静に、淡々と自己分析をしているのが印象的でした。
東京マラソン2018のマラソン種目は、2月25日(日)9時10分にスタートします。
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