36000人が首都・東京を駆け抜ける

2018年2月25日、いよいよ東京マラソン2018が開催されます。42.195kmを走るマラソンコースと、10kmのコースが設定され、エリート選手、市民ランナー、車いす選手、合わせて36,000人が首都・東京を駆け抜けます。
 

行幸通りを目指す
マラソンに参加する選手はフィニッシュの東京駅前・行幸通りを目指します。写真は2017大会の様子 ©東京マラソン財団

マラソンに参加する選手たちは東京都庁をスタートし、日本橋や浅草、両国や銀座などを経由してフィニッシュの東京駅前・行幸通りを目指します(10kmは、東京都庁を出発し、日本橋を目指します)。
 

世界記録更新の期待も高まる!海外招待の注目選手は?

東京マラソンは国内屈指の高速コースであり、エリート選手たちにとっては、記録や東京五輪・MGCを目指す大会として注目されています。
 

そこで、東京マラソン・レースディレクターの早野忠昭さんに、2018大会の注目選手と見どころを伺ってきました(早野さんは高校時代にインターハイ800mを制した経験を持っています)。
 

早野さんはまず海外から参加する3選手を挙げています。

キプサング
中央は前回大会で優勝したキプサング選手 ©東京マラソン財団


・ウィルソン・キプサング選手(ケニア)

「前回大会は中間点を1時間1分22秒、30kmまで世界記録更新が狙えるレースを展開し、国内最高記録となった2時間3分58秒で優勝しました。元世界記録保持者であり、本気で世界記録の奪回を狙っているはずです」


・フェイサ・リレサ選手(エチオピア)

「キプサング選手の対抗馬となるでしょう。東京マラソン2016優勝、リオデジャネイロ五輪銀メダリストでもあります」


・ディクソン・チュンバ選手(ケニア)

「前回大会は35kmまでキプサング選手に付いていきました。今大会でもキプサング選手とともに先頭集団を形成して、世界記録を更新するペースで進んでいくのではないでしょうか」
 

迎え撃つ日本勢は……

迎え撃つ日本人選手にも注目が集まります。

井上
昨年日本人1位だった井上選手(中央)、3位の設楽選手(右)にも注目が集まります ©東京マラソン財団


・設楽悠太選手(Honda)

「前回大会は33km付近まで日本記録ペースを保ち、一時、キプサング選手を追い掛けた走りは、日本人でもここまでできるのか、と希望と勇気を与えました。潜在能力を考えると2時間6分台、さらには日本記録の更新が視野に入ってくるのではないでしょうか」

・井上大仁選手(MHPS)

「前回大会、5km14分31秒、10km29分13秒で通過。設楽選手とともに果敢に攻める姿勢は大きなインパクトを与えました。結果として2時間8分台で終わっても、世界と戦う強いメッセージが伝わってきました。志も高く、2時間7分台を出せる力は十分にあると思っています」


また、「ニューイヤー駅伝でも調子の良さを示し、好走の雰囲気を漂わせている市田孝選手(旭化成)、前評判の高い大石港与選手(トヨタ自動車)、福岡国際でマラソンを経験した神野大地選手(コニカミノルタ)、学生長距離ナンバーワンの呼び声高い鈴木健吾選手(神奈川大)」といった選手たちも、注目だと教えていただきました。


筆者は他にも、2時間9分台の自己記録を持つ佐野広明選手(Honda)、既にMGC出場権を獲得している村澤明伸選手(日清食品グループ)、学生では近藤秀一選手(東京大学)らにも注目しています。
 

早野さんによると、日本勢にとって、一つの指標となるのは昨年12月の福岡マラソンで大迫傑(ナイキ・オレゴンプロジェクト)が記録した「2時間7分19秒」だとし、「このタイムは大いに刺激になったでしょう。誰もが『負けてたまるか』と意識して走るはずです」と話しています。どのようなレースが展開されるか、エリート選手たちの駆け引きからも目が離せません。


女子の部も好選手が揃っています。

「女子も前回大会は国内最高記録の2時間19分47秒で決着しました。今大会もルティ・アカ選手(エチオピア)ら持ちタイムが2時間20分台の選手が3人。5年連続となるベルハネ・ディババ選手(エチオピア)もいます。東京五輪を前に、東京のコースを体感したい選手たちが集結しています」とのことです。
 

高倍率を勝ち抜いた一般参加ランナーも、自己新記録にチャレンジを!

東京マラソンは毎年、参加抽選が高倍率で、出場することさえも難しいマラソン大会としても有名です。今大会は参加倍率12.1倍となっています。そうした厳しい抽選を勝ち抜いたランナーたちはどのように楽しんだらいいのでしょうか。
 

東京の街を走る
36,000人が首都・東京を駆け抜けます。写真は昨年の様子 ©東京マラソン財団

早野レースディレクターによると、「東京マラソンでは都庁前、新宿、銀座など東京の都心部を走れることはもちろん、蔵前、清澄白河、門前仲町など昔ながらの情緒あふれる東京の街並みも楽しんでいただけます。自己記録の更新を目指しているランナーの方々も、昨大会よりコースが変更になったことで、より記録が狙いやすい高速コースになっているので、記録更新にもチャレンジしていただきたいです」とのこと。
 

沿道の声援が大事!現地観戦のお役立ち情報

東京マラソンは沿道の声援が終始途切れることがなく、常に背中を押してもらえます。筆者の初マラソンは東京マラソンで、途中心が折れそうになりましたが、常に声援に励まされ、走りきることができました。沿道からの声援は、とても力になりますので、お時間のある方は是非、現地で応援していただけたらと思います。
 

ボランティア
ボランティアの方の声援も、選手を後押しします ©東京マラソン財団

その際には、東京マラソンに関するお役立ち情報を集約した「東京マラソンアプリ」や、東京メトロ全線乗り降り自由の切符「東京マラソン2018 オリジナル24時間券」を使用することで、複数個所での応援が可能となり、より東京マラソン2018が楽しめると思います。関連イベントなら、東京マラソンに出場しない方でも参加できるものもあるので要チェックです。
 

早野レースディレクターからは「東京マラソンでは、『東京がひとつになる日。』という大会コンセプトを掲げています。ランナー、ボランティア、応援に来られる方々、テレビで観戦する方々など、皆様にこの日を楽しんでいただければと思います」とのメッセージもいただきました。多くの方に、それぞれの方法で、東京マラソン2018を楽しんでみてほしいものです。
 

取材協力:東京マラソン財団