一生に一度のタイトルは誰の手に!?

清宮
スーパールーキーの清宮幸太郎に注目が集まりますが…(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

プロ野球選手にとって、最初の目標として掲げられることが多いのが新人王こと「最優秀新人賞」のタイトル。文字通りその年の新人選手で最も活躍した者に与えられる賞で、過去の受賞者には上原浩治(99年)や田中将大(07年)の日本人メジャーリーガーを始め、近年でも則本昂大(13年)や山崎康晃(15年)などのスター選手が獲得しています。
 

生涯に一度しか獲得できないタイトルだけにファンの注目度も高い新人王。今年の候補者たちにはどんな選手がいるか、チェックしてみましょう。
 

2桁本塁打を打てれば、清宮幸太郎の新人王は当確!?

まずはパ・リーグの選手たちから見ていきましょう。
 

パ・リーグの主な新人選手たち
選手名 所属チーム 守備位置 出身 ドラフト順位 
高橋礼 ソフトバンク  投手 専修大学 2位
齊藤大将 西武 投手 明治大学 1位
伊藤翔 西武 投手 徳島インディゴソックス  3位
岩見雅紀 楽天 外野手 慶応大学 2位
田嶋大樹 オリックス 投手 JR東日本 1位
K-鈴木 オリックス 投手 日立製鉄所 2位
福田周平 オリックス 内野手 NTT東日本 3位
清宮幸太郎  日本ハム 内野手 早稲田実業高校 1位
安田尚憲 ロッテ 内野手 履正社高校 1位
藤岡裕大 ロッテ 内野手 トヨタ自動車 2位


昨年は源田壮亮が19年ぶりとなる野手の新人王に輝きましたが、今季は投手の方に即戦力な選手が集まったというのがもっぱらの評判。中でも注目されているのはオリックスの田嶋大樹です。
 

プロ入り前から完成度の高い即戦力投手として注目を集めていましたが、春季キャンプの第1クールではすべてでブルペン入りして投げ込み順調に調整しています。希少な左腕投手という点も価値があり、開幕から先発ローテーションに入れれば2桁勝利も可能で、新人王の有力候補と言えるでしょう。また、同じ左腕投手である齊藤大将(西武)も春季キャンプでは一軍に帯同し、シート打撃等で精力的に投球するなど首脳陣の評価を高めています。
 

そして今年のプロ野球界で最も注目を集めているスーパールーキー、清宮幸太郎も忘れてはなりません。高校通算111本塁打という史上最多記録を打ち立てたスラッガーは1月に右手親指を痛めた影響でキャンプでは打撃練習を控えていましたが、キャンプも佳境に迫った21日にようやく屋外フリー打撃を行うと57スイングで14本のサク越えをマーク。しかもそのうち5本は場外弾という驚きの物でした。
 

オープン戦での結果次第と言えますが、開幕一軍でレギュラーに固定され、10本塁打以上を放つようなら新人王の座は堅いといえます。ちなみにパ・リーグで高卒1年目の野手の新人王は86年の清原和博(西武)以来、32年ぶりの快挙となります。
 

セ・リーグは即戦力ルーキーが火花を散らす

続いてはセ・リーグの新人王候補です。
 

セ・リーグの主な新人選手たち
選手名 所属チーム 守備位置 出身 ドラフト順位
中村奨成  広島 捕手 広陵高校 1位
ケムナ誠 広島 投手 日本文理大学 3位
馬場皐輔 阪神 投手 仙台大学 1位
熊谷敬宥 阪神 内野手 立教大学 3位
東克樹 DeNA 投手 立命館大学 1位
神里和毅 DeNA 外野手 日本生命 2位
櫻井周斗 DeNA 投手 日本大学第三高校  5位
田中俊太 巨人 内野手 日立製鉄所 5位
鈴木博志 中日 投手 ヤマハ 1位
大下佑馬 ヤクルト 投手 三菱重工広島 2位

パ・リーグの新人選手たちと同様に即戦力投手たちが火花を散らしている今年のセ・リーグの新人王争いですが、その中でもキャンプで頭角を現し、一歩リードしているのが鈴木博志(中日)と東克樹(DeNA)です。
 

社会人野球の名門チームであるヤマハでもリリーフとして活躍していた鈴木は、スピンの効いたストレートが最大の持ち味。キャンプは他の若手選手よりも1クール遅い調整となっていましたが、ブルペンでは2月のこの時期から球速150キロ台を記録。駆け付けた解説者たちはもちろん、他球団のスコアラーたちも戦々恐々としています。中日のブルペン陣は若手が少ないため、リリーフで固定されるようなら15年の山崎康晃のようにチームのクローザーを務めながらの新人王獲得もあり得るかもしれません。
 

そして、DeNAの左腕四銃士のひとりとなった東も、左腕から繰り出される伸びのあるストレートが早くも評判に。16日にはフリー打撃に登板しましたが、46球を投げて安打性の打球はわずか3つのみ。昨季の打点王であるホセ・ロペスからもそのストレートが絶賛されました。先発投手として活躍し、チーム20年ぶりとなる日本一に導けるかも注目が集まります。
 

その他の選手では田中広輔の弟である田中俊太(巨人)に注目。ドラフトでは5位指名と低い順位での指名でしたが、兄譲りの俊足好打で早くもセカンドのレギュラー一番手に。巨人のスタメン陣はベテラン選手がほとんどで、高橋由伸監督も若手起用に積極的になっていることもあり、出場機会は多く与えられるでしょう。
 

ここに挙がった選手以外にも注目選手が多い、今年の新人王候補選手たち。生涯で一度のタイトルを掴むのは果たして誰でしょうか? 注目してみると楽しいかもしれませんよ。