新王者の誕生かそれとも…?第35回フェブラリーSの注目馬をチェック

2月18日(日)に東京競馬場で開催される第35回フェブラリーS。2018年の中央競馬の最初のG1レースとなる一戦で、ダート界の実力馬が続々とエントリーしてきました。その中でも注目したい馬をピックアップして紹介します。

2018年最初のG1、フェブラリーSが間もなく開催!

2014年フェブラリーSゴール前
中央競馬最初のG1レースはダート界の王者決定戦でもあります(写真は2014年、筆者撮影)

2018年のJRA最初のG1レース、フェブラリーSの開催が2月18日(日)に迫ってきました。東京競馬場のダート1600mで行われる一戦で、まさに中央競馬のダートの王が決まる一戦です。
 

◆2018年フェブラリーS最終登録馬(フルゲート16頭)

馬名 性齢 主な実績 備考
テイエムジンソク 牡6   18年東海Sなど 優先出走権所持 
ノンコノユメ セ6 18年根岸Sなど 優先出走権所持
サウンドトゥルー セ8 16年チャンピオンズCなど
ゴールドドリーム 牡5 17年フェブラリーSなど
ケイティブレイブ 牡5 18年川崎記念など
アウォーディー 牡8 16年JBCクラシックなど
インカンテーション 牡8 17年武蔵野Sなど
ベストウォーリア 牡8 15年南部杯など
レッツゴードンキ 牝6 15年桜花賞など
ニシケンモノノフ 牡7 17年JBCスプリントなど
ロンドンタウン 牡5 17年コリアCなど
メイショウスミトモ  牡7 17年名古屋グランプリなど
ララベル 牝6 17年JBCレディスクラシックなど
キングズガード 牡7 17年プロキオンSなど
サンライズノヴァ 牡4 17年ユニコーンSなど
モルトベーネ 牡6 17年アンタレスSなど
ノボバカラ 牡6 16年カペラSなど 除外対象
モンドクラッセ 牡7 16年東海S2着 除外対象
サイタスリーレッド 牡5 17年兵庫ゴールドトロフィー3着  除外対象
アスカノロマン 牡7 16年平安Sなど 除外対象
カフジテイク 牡6 17年根岸Sなど 除外対象
コパノチャーリー 牡6 17年阿蘇S 除外対象
コスモカナディアン 牡5 18年東海S2着 除外対象
ヒデノインペリアル 牡6 17年三河S 除外対象

今年最初のG1レースなだけに、競馬ファンなら誰もが注目していることでしょう。そこで、2月4日(日)に最終登録馬の中から注目馬3頭を紹介します。
 

フェブラリーS注目馬その1:ゴールドドリーム

ゴールドドリーム
2017年のJRA最優秀ダート馬に選出されたゴールドドリーム(筆者撮影)

昨年のフェブラリーS、チャンピオンズCを制して2017年のJRA最優秀ダート馬に選出された実力馬。この馬の魅力は直線での末脚で、昨年のフェブラリーSも直線だけで他馬を撫で斬って勝利を飾りました。フェブラリーSの行われる東京ダート1600mでは[3・1・0・0]と連対を外していないというのも大きな魅力です。


レース当日の鞍上は現時点ではまだ決まっていませんが、チャンピオンズCを制した時のパートナー、ライアン・ムーア騎手が有力と言われています。世界ナンバーワン騎手とのタッグでコパノリッキー以来、史上2頭目の連覇を狙います。
 

フェブラリーS注目馬その2:テイエムジンソク

テイエムジンソク
東海ステークスで優勝したテイエムジンソク(写真:山根英一/アフロ)

ダート界の超新星と注目されているのがこのテイエムジンソク。デビュー以来、長らく条件戦で燻っていましたが、昨夏に函館で2連勝を飾ってオープン入りを果たすと、通算22戦目となったエルムSにて重賞初挑戦。ここでは2着に敗れましたが、続くみやこSで重賞初制覇を飾り、返す刀でG1レース、チャンピオンズCも2着と好走しました。
 

年明け緒戦はフェブラリーSの重要なステップレースと位置付けられている東海Sに出走し、単勝1.3倍という圧倒的な1番人気に応えて快勝。過去5年、東海Sの勝ち馬はフェブラリーSで[2・0・1・1](1頭不出走)と好成績を残している点も心強いポイントでしょう。
 

フェブラリーS注目馬その3:ケイティブレイブ

ケイティブレイブ
ダート戦線で力を付けたケイティブレイブ(筆者撮影)

昨年、ダート戦線で力を付けた1頭と言えばケイティブレイブ。3歳時からジャパンダートダービー2着、浦和記念1着などの実績がありましたが、本格化したのは昨夏以降。帝王賞で交流G1初制覇を飾ると、その後も強豪が集うダートG1で安定して上位に入る存在に。そして年明けに出走した川崎記念ではスタートから先手を取って逃げ切り勝ちを収めました。
 

逃げればしぶとく粘るタイプの馬なので、フェブラリーSではいかに自分のペースで走れるかが勝負のポイント。管理する目野哲也調教師は2月で定年を迎えるため、これが最後のG1レース出走に。ハッピーエンドを飾れるか、といった点も注目されます。


この3頭の他に前走の根岸Sで復活を果たしたノンコノユメ、G1戦線で安定した力を発揮するアウォーディーらが出走を予定している2018年のフェブラリーS。ダート界の新たな王が誕生する一戦だけに、目が離せません。

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