各世代の有力選手が集結!都道府県駅伝2018の見どころは?

1月21日、天皇盃 第23回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(都道府県駅伝)が広島県で開催されます。都道府県駅伝は各都道府県ごとに選抜チームを作り、中学生、高校生、大学生・社会人が襷を繋ぎ、全7区間、総距離48kmで争われます。注目区間やルールについて説明します。

1月21日、天皇盃 第23回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(都道府県駅伝)が広島県で開催されます。
 

都道府県駅伝は各都道府県ごとに選抜チームを作り、中学生、高校生、大学生・社会人が襷を繋ぎ、全7区間、総距離48kmで争われます。注目区間やルールについて説明します。
 

都道府県駅伝のメンバー選出方法とは?

中学生、高校生は学校の所在する都道府県から、社会人は所属企業・チームの所在する都道府県、もしくは出身中学・高校の所在する都道府県から選出される決まり(ふるさと選手制度)となっています。
 

今大会で言えば、新潟県チームの服部弾馬選手は、出身中学が新潟県、出身高校と現在所属している実業団が愛知県の所在であり、新潟県と愛知県の参加資格を持っていることになります。
 

大学生は、出身の中学・高校の所在する都道府県か、登録されている陸上連盟のある都道府県から出場ができます。
 

高校生区間は「大学駅伝ファン」も大注目!

7区間のうち、1区(7km)、4区(5km)、5区(8.5km)は高校生限定の区間です。
 

この区間の見どころとしては、夏のインターハイ、秋の国体、12月の全国高校駅伝などで活躍した選手はもちろん、先述3大会に出場できなかった選手が、この全国の舞台で台頭することがあります。
 

たとえば、箱根駅伝で活躍した柏原竜二さんは、2008年の第13回大会で福島県チームの一員として出場しています。当時の柏原さんはインターハイ、国体、全国高校駅伝には不出場で、全国的には無名の選手と言えましたが、1区で区間賞を獲得し、注目を集めました。
 

また、この時期になると陸上専門誌などで、高校生の進路先が発表されることがあります。多くの大学駅伝ファンは、この都道府県駅伝で各大学の入学予定者をチェックする場となっており、来季以降の大学駅伝の前哨戦、といった見方をするファンもいるほどです。
 

大注目の中学生区間!

2区、6区(ともに3km)は中学生限定の区間です。今季はトラック種目の1500m、3000m、5000mで日本中学記録が更新され、中学生ランナーに注目が集まっています。
 

2区という区間は「1区の良い流れに続きたい」または「出遅れを巻き返したい」と考える監督も多いはず。また6区も、高校生区間最長の5区と全区間最長の7区を繋ぐ大事な区間。最短区間の「中学生区間」も、注目して観戦してみると良いかもしれません。
 

普段はチームメイト同士の争いも注目の一般区間!

3区(8.5km)、最終7区(13km)は一般選手限定の区間です。一般選手とは、大学生、または社会人のことを指します。お正月のニューイヤー駅伝、箱根駅伝を走った選手も多数出場予定ですが、両駅伝は約3週間前に行われたばかりであり、コンディションの回復具合も勝敗を分けるポイントになりそうです。
 

また、普段は同じチームに所属している選手たちの争いが見られるかもしれないという点も、楽しみのひとつです。前回大会では一色恭志選手(京都府)、下田裕太選手(静岡県)の青山学院大学勢に加え、OBの神野大地選手(愛知県)も並走する場面がありました。
 

2018年の都道府県駅伝の展望は?

2018年の都道府県駅伝で注目チームは以下の通りです。

  • 福島県(2018年のニューイヤー駅伝や箱根駅伝で活躍した選手を中心に、全区間に実力者がエントリーされている)
  • 茨城県(中高生区間にエントリーされている選手は、全国大会で活躍しており、「歴代最強」という声も聞かれている)
  • 群馬県(箱根駅伝で注目された選手がエントリーされているほか、高校生も有力選手が揃う)
  • 埼玉県(昨年、ハーフマラソンで日本記録を樹立し、年始のニューイヤー駅伝でも活躍した設楽悠太選手がアンカーを担う)
  • 長野県(前回大会優勝。高校生区間は全国高校駅伝優勝の佐久長聖高校のメンバーが出場)
  • 兵庫県(全区間に、好タイムを持っている選手がエントリーされている)
  • 福岡県(中学生区間にエントリーされた2名が全国大会で結果を出しており、アドバンテージが見込めそう)

天皇盃 第23回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 公式サイト

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