第93回箱根駅伝
第93回箱根駅伝、一斉にスタートする選手たち=2017年1月2日(写真:日本スポーツプレス協会/アフロスポーツ)

2017年12月10日、関東学生陸上競技連盟より、2018年1月2日、3日に行われる、第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に出場する、20大学と関東学生連合チームの出場選手登録(エントリーメンバー)が発表されました。
 

エントリーメンバーとは?

出場する21チームは、各大学、最大16名までを出場選手として登録することができ、以後、選手の入れ替えはできません。よって、箱根駅伝に出場する10名は、今回の登録選手のなかから選ばれることになります。
 

今回はシード校編として、前回大会優勝の青山学院大学から、10位東海大学までの今季の戦いと箱根駅伝の展望、注目選手をあげていきます。なお、昨年の戦力と比較するために、卒業生の名前も紹介します。
 

青山学院大学(2017年実績:箱根優勝、出雲2位、全日本3位)

■卒業生:2区3位一色、3区1位秋山、9区2位池田、10区4位安藤
 

■見どころ
前回大会で箱根駅伝3連覇と学生駅伝3冠を達成した青学大。今季は駅伝で優勝こそないものの出雲駅伝2位、全日本大学駅伝3位と上位に顔を出している。両駅伝では共に1区で出遅れ、そこからエース田村和希選手(4年)らが巻き返しての順位だった。箱根駅伝では1区で出遅れずにレースを進めていきたいところ。6区実績者の小野田勇次選手(3年)も順調にエントリーされた。
 

■注目選手:鈴木塁人選手(2年)
前回大会1区予定も故障で出場ならず。順調なら今回は往路の主要区間に登場か。
 

東洋大学(2017年実績:箱根2位、出雲5位、全日本5位)

■卒業生:1区1位服部弾、3区3位口町、4区4位櫻岡、5区12位橋本
 

■見どころ
出雲、全日本と4年生が故障で1人もエントリーされず、苦戦が予想されたが、両駅伝でエース山本修二選手(3年)を中心に、下級生だけでまずまずの結果を残した。箱根駅伝でも4年生が1人しかエントリーされず、下級生主体で挑む。
 

■注目選手:吉川洋次選手(1年)
出雲4区4位。全日本8区4位。全日本の記録はOB服部勇馬選手(現・トヨタ自動車)が1年生のときの記録を上回る。
 

早稲田大学(2017年実績:箱根3位、出雲9位、全日本7位)

■卒業生:1区3位武田、3区2位平、4区3位鈴木、7区3位井戸
 

■見どころ
前回総合3位の早大は卒業生の穴が埋まらず、出雲・全日本では前年より順位を落とした。全日本で太田智樹選手(2年)が1区3位、石田康幸選手(4年)が8区6位と主要区間で健闘するなど、収穫もあった。12月より「集中練習」と呼ばれる伝統の合宿を経て、箱根駅伝へと挑む。
 

■注目選手:安井雄一選手(4年)
前回5区3位の快走で青学大を山中で猛追した。3度目の5区出場が濃厚で、今回は区間賞候補の筆頭。
 

順天堂大学(2017年実績:箱根4位、出雲4位、全日本12位)

■卒業生:1区15位西沢、8区7位甲斐、9区3位聞谷、10区1位作田
 

■見どころ
出雲、全日本と、共に1区で出遅れたが、エース塩尻和也選手(3年)、栃木渡選手(4年)の活躍で挽回。前回往路3位のメンバーが4人残っており、1区で出遅れなければ台風の目になる可能性も。
 

■注目選手:塩尻和也選手(3年)
リオ五輪3000m障害代表。過去2回の箱根駅伝は2区で共に区間5位。今季は八王子ロングディスタンスの10000mで27分47秒87という日本学生歴代4位の好記録をマークした。
 

神奈川大学(2017年実績:箱根5位、出雲6位、全日本優勝)

■卒業生:4区8位東、7区4位中平、10区15位中神
 

■見どころ
前哨戦である全日本を20年ぶりに制し、前評判では「二強」と言われていた青学大・東海大の間に割って入った。前回エントリーメンバーが順調にエントリーされ、鈴木健吾選手(4年)、山藤篤史選手(3年)を中心に、箱根駅伝でも20年ぶりの制覇を狙う。
 

■注目選手:越川堅太選手
今季5000m、10000mで自己記録を更新。全日本5区で区間賞を獲得。今回も3区であれば、前回区間15位からの躍進に期待。
 

中央学院大学(2017年実績:箱根6位、出雲8位、全日本6位)

■卒業生:7区6位海老沢、10区3位村上
 

■見どころ
前回の箱根駅伝では主要区間をすべて下級生が担当。タイム差がつきやすい5区、6区も区間上位実績者を要する。選手層も厚く、長い距離に強い大学であり、上位校がもたついていれば、ひょっとするかもしれない。
 

■注目選手:大森澪選手(4年)
過去の箱根駅伝では1区と2区を経験。出雲、全日本、共に1区で好走しているため箱根も2度目の1区で登場か。
 

日本体育大学(2017年実績:箱根7位、出雲3位)

■卒業生:1区13位小松、6区1位秋山、10区2位小野木
 

■見どころ
全日本大学駅伝は予選会で敗退したものの、出雲駅伝は3位に入った。前回までは6区秋山清仁選手(現・愛知製鋼)がいたため、復路で巻き返せたが、今回は総合力で勝負したい。絶対的なエースはいないが、選手層は厚い。
 

■注目選手:辻野恭哉選手(4年)
出雲6区3位。前回5区9位。貴重な山登り経験者であり、今回も5区で登場か。
 

法政大学(2017年実績:箱根8位、出雲途中棄権、全日本10位)

■卒業生:2区14位足羽、3区11位坂田、5区10位生澤、9区11位城越
 

■見どころ
主要区間を担った4年生が卒業も、坂東悠汰選手(3年)、青木涼真選手(2年)が関東インカレなどのトラックシーズンから活躍。前回6区3位の佐藤敏也選手(2年)もエントリーされた。
 

■注目選手・坂東悠汰選手(3年)
関東インカレ5000m、10000mで入賞。全日本2区6位。ロードでも強さを発揮してきた。前回1区9位で流れを作ったが、今回は2区で登場か。身長190cmの大型選手。
 

駒澤大学(2017年実績:箱根9位、出雲7位、全日本4位)

■卒業生:1区6位西山、4区18位中谷、5区1位大塚、8区10位広瀬
 

■見どころ
前回は上位候補ながら、辛くもシード権獲得という結果。今季は卒業生の穴が大きく、苦戦も予想されたが、出雲7位、全日本4位と巻き返してきた。
 

■注目選手:片西景選手(3年)
8月のユニバーシアードハーフマラソンで金メダルを獲得。全日本1区2位。前回9区4位だが、今回は往路主要区間で登場か。
 

東海大学(2017年実績:箱根10位、出雲優勝、全日本2位)

■卒業生:7区1位石橋、10区7位林
 

■見どころ
前回は1年生が5人出場という若い布陣で挑むも、総合10位。今回、「黄金世代」と呼ばれる2年生世代は各大会で結果、記録を残し、半数以上の9名がエントリーされた。出雲、全日本と青学大に負けていない唯一の大学。
 

■注目選手:阪口竜平選手(2年)
11月にオランダ遠征し、15kmの「セブンヒルズロードレース」に出場。43分36秒を記録。コンディションは違えど、前年の鈴木健吾選手(神奈川大・当時3年)の44分18秒を上回り、大きな注目を集めた。出雲1区区間賞。
 

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