「まんじゅう」だって、なければないで皆慣れた
そもそも、PTAで配る記念品の類は、本当に望まれているのでしょうか。「プレゼント」と聞けば子どもは喜ぶでしょうが、後で邪魔になり捨ててしまうことは多いでしょう。であれば最初から記念品は要らない(その分会費を下げて)、と思っている保護者も少なくありません。
筆者はたまに、PTA会長や役員さんたち向けの研修会でお話しさせてもらうのですが、その際「記念品を『配りたい』のは分かるんですが、皆さん『もらいたい』ですか?」と質問することがあります。うなずく方は、これまでのところ、見たことがありません(ちょっと複雑な表情をなさる方が多いです)。
余談ですが、7~8年前まで、卒業式に「紅白まんじゅう」を配るPTAが少なからずありました。そのため「PTAに入らない家庭の子にまんじゅうを配るか否か」で揉めることがあり、筆者はこれを「まんじゅうプロブレム」と呼んでいました。
でもだんだんと、特にコロナ禍以後は食べ物を扱う活動が減り、卒業式の「まんじゅう」も滅多に聞かなくなりました。過去を知る人はちょっと物足りなく感じるかもしれませんが、1~2年も経てばもう、まんじゅうはないのが当たり前になります。欲しい人は自分で買うでしょう。
PTAが配る記念品の類も、なければないで、じきに慣れるのでは? 少なくとも、「もらえる子ども」の線引きをめぐる保護者の対立は解消されるはずです。
※1、2『さよなら、理不尽PTA! 強制をやめる PTA改革の手引き』(辰巳出版)参照 この記事の執筆者:大塚 玲子 プロフィール
ノンフィクションライター。主なテーマは「PTAなど保護者と学校の関係」と「いろんな形の家族」。著書は『さよなら、理不尽PTA!』『ルポ 定形外家族』『PTAをけっこうラクにたのしくする本』『オトナ婚です、わたしたち』『PTAでもPTAでなくてもいいんだけど、保護者と学校がこれから何をしたらいいか考えた』ほか。ひとり親。定形外かぞく(家族のダイバーシティ)代表。



