本記事では、井崎義治市長の著書『流山市はなぜ選ばれ続けるのか』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)から一部抜粋・編集し、流山市が“陸の孤島”を脱却するまでの交通戦略をお届けします。
「日本一通勤ラッシュがひどい」陸の孤島を救った“TX開通”
流山市はベッドタウンです。基本的には、東京へ通勤する人たちが暮らすまちとして成り立っています。つまり都心へのアクセスの良さが生命線になります。そこでターゲットであるDEWKS層を呼び込むためにも、自動車、鉄道、その他の交通機関による都心へのアクセスを向上させることが最重要課題でした。
鉄道の面では、従来「日本一通勤ラッシュがひどい」と言われたJR常磐線が“流山都民”の通勤手段でしたが、つくばエクスプレス(TX)が2005年に開通したことによって、利便性が大きく向上しました。
TXは当初、JR武蔵野線南流山駅から東武野田線豊四季駅を通過する計画でしたが、第3代流山市長の秋元大吉郎氏が、現在の流山おおたかの森駅ルートへの変更に尽力され、流山発展の布石を打たれました。
また道路交通については、常磐自動車道に1992年、流山インターチェンジが開設されました。TX開通と流山インターによって「陸の孤島」と言われた流山が、都心までおよそ30分という好立地になったのです。
銀座まで約30分に? 資産価値を押し上げる「TX東京駅延伸」構想
しかし、もう一歩アクセスを向上するには、TXの東京駅への延伸が大きな課題です。現在のTXは、秋葉原駅と茨城県のつくば駅を結ぶ路線になっていますが、本来は秋葉原止まりではなく、東京駅まで延ばす計画でした。
さらに東京都は、東京駅から臨海部に向かう「臨海地域地下鉄」の整備を計画しており、将来的にはこの路線とTXが接続される構想もあります。これが実現すれば、流山おおたかの森駅から銀座まで約30分で行けるようになるのです。
東京駅とつながるということは、そこから新幹線ネットワークにつながるということでもあります。
東京都にはまた、「臨海地域地下鉄」を羽田空港アクセス線と接続・連携する構想もあります。これらの構想は流山市にとっては、全国と直結するという大きな効果を及ぼします。
私はこれを1日も早く実現するべきだと考え、現在、沿線の自治体や関係者と連携して、全力で取り組んでいます。



