小学校のクラス担任はどう決められている?
「誰が担任になるか」で、1年の全てが決まる。子どもの頃、始業式で一喜一憂したあの緊張感は、大人になっても忘れられないものです。それほど重みのある「担任配置」は、一体どのように決められているのでしょうか。
クラス担任はどんな風に決められているのか、また、なぜ低学年(特に1年生)の担任には女性の先生が多いのか、現役の小学校教師である松下隼司さんにお聞きしました。
【質問】
小学校の学級担任は、どのようにして決められているのですか?
【回答】
教師の特徴と子どもたちとの相性を、校長が適切に判断して配置します。
どういうことなのか、以下で詳しく説明します。
新任の先生が任されない学年とは? 小学校のクラス担任の決まり方
始業式の日、学校に来て初めて発表されるのが新しいクラスと、そのクラス担任ですね。クラスのメンバーはもちろんですが、担任が誰になるかによってもどんな1年になるかが大きく変わります。担任発表のとき、子どもたちから「え~!松下かあ……」と言われないように、教師として頑張りたいものです。
担任は教師の特徴とクラスの子どもたちとの相性を見て、校長が判断します。また、校長は1年間連携して働いていく学年団の教師同士の相性も見ていると思います。
また、初任や他校から異動してきた教師は、学校に2年以上いて学校事情に精通している教師と同じチームで働けるように配慮されることが多いと思います。
さらに、各学年団には持ち上がりの教師が入るようにして、前年度の子どもの様子も踏まえて指導ができるように配慮されることがあります。
どの学年のどの学級を持ちたいかという教師側の希望が通るかどうかは、学校や地域によると思います。私は初任の頃に希望を聞かれたことがありましたが、今は聞かれません。
ただ、最近は1年生と6年生の担任を、大学を卒業したばかりの新任の先生が任されることはあまりないと思います。
1年生は特に学校生活を不安に思われている親御さんへのきめ細やかな対応力も求められます。6年生は子ども同士の人間関係が見えにくくなり、複雑にもなります。また卒業に向けてのさまざまな準備や業務があります。
中学受験が盛んな地域では、そのための対応や書類作成をしなければならないため、経験を積んだ先生が任されることが多いですね。
1年生のクラス担任に女性が多い理由は?
小学校のあるあるとして、低学年(特に1年生)のクラス担任には女性の先生が多いということが挙げられるのではないでしょうか。これにはきちんと理由があります。もちろん、小学校の先生は女性の方が多いということもありますが、理由はそれだけではありません。
小学校に進学し、これまでとは違う環境やルールの中で生活しなければならない6歳の子どもたちにとって、担任は心のよりどころである必要があります。
そういう意味で、女性の職員が多い保育園や幼稚園に近い環境で過ごせるという理由から、1年生の担任は女性が任されることが多いのだと思います。私は長く小学校教師をしていますが、1年生の担任は1度だけ、2年生の担任も1度だけです。
低学年への適性に加えて、前述のとおり初任の教師が1年生を受け持つことはほとんどなく、多くは経験のある教師が子どもたちの初めての小学校生活をサポートします。
保護者の中にも「初めてわが子を学校に預ける」という方はたくさんいらっしゃいますから、経験豊富な担任は安心できる要素の1つではないでしょうか。



