“偏差値60の壁”を越えられない理由は家庭にあった? 娘を桜蔭に導いた母が見た「学力以前の問題」

塾に通っても成績が伸びない原因は、学力不足ではなく「精神面の成熟度」にあるかもしれません。偏差値50未満、50〜60、60超の子どもたちの違いとは? 成績を伸ばすカギとなる親の関わり方と生活習慣について解説します。(画像出典:PIXTA)

成績アップの近道は「お世話をやめること」

精神面の成長のためには、主体性を育てること。誰かに言われたからではなく、自分がどうしたいのか、自分がどう考えるかを起点にして行動する力が必要です。

そのためにご家庭で心がけてほしいのは、世話を焼きすぎないこと。

成績を上げるためにはとにかく勉強が必要です。けれども、だからといって「勉強だけしていればいいのよ」と、子どもの身のまわりの世話を親が一手に引き受けてしまうと、子どもの主体性は育ちません。

「言われたことだけをやる」「すべきことができない」、そうした子どもは成績が伸び悩むだけではありません。「自分で管理できない」「やるべきことを自分で決められない」という壁にぶつかることになります。主体性が育っていないため、自分で考えて行動することが難しいのです。

こんな状況を避けるためにも、親に求められるのは、子どものお世話係をやめること。自分のことは自分でできるようにしていきましょう。

このときのポイントは、オープンクエスチョンで問いかけをすること。

たとえば、「5時から勉強をする予定だよね」といったイエス・ノーで答えられる質問ではなく、「勉強は何時からスタートできる?」という質問にしてみるのです。

そうすれば、子どもは「何時からならできるだろう?」と考えはじめます。自分で考えて決めた勉強開始時間は、誰かに決められたものよりもずっと「守りたい」と感じられるもの。こうして少しずつ、自分で決めて行動できるようになっていくのです。

こうした声かけは、勉強のときにはもちろん、生活の中でも増やしていけるといいでしょう。家庭の中でも役割を持たせ、責任を持って取り組めるようにしていくと理想的です。

ポイント

・オープンクエスチョンの問いかけは、子どもが「どうすればいいか」を考えるきっかけになる
・家庭では、家事の一部など勉強以外の役割も任せることで自立心が培われる
中学受験で子どもを壊さない!合格へ導く「5つの約束」
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この記事の執筆者:井上 晴美 プロフィール
中学受験ママ力開花アカデミー主催、Suclead 株式会社代表。長女の希望により、公立小5年生11月から中学受験をスタート。中学受験の世界、格差に衝撃を受けながらも3カ月で長女の偏差値を20上げるなど奮闘するが、ストレスの多い受験に悩み個性心理学を学ぶ。その後、姉妹を桜蔭合格へ導く。2016年より、同じように悩む受験生ママのため、個性心理学受験カウンセリングをスタートする。子育て受験相談は延べ4800人。
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