成績アップの近道は「お世話をやめること」
精神面の成長のためには、主体性を育てること。誰かに言われたからではなく、自分がどうしたいのか、自分がどう考えるかを起点にして行動する力が必要です。そのためにご家庭で心がけてほしいのは、世話を焼きすぎないこと。
成績を上げるためにはとにかく勉強が必要です。けれども、だからといって「勉強だけしていればいいのよ」と、子どもの身のまわりの世話を親が一手に引き受けてしまうと、子どもの主体性は育ちません。
「言われたことだけをやる」「すべきことができない」、そうした子どもは成績が伸び悩むだけではありません。「自分で管理できない」「やるべきことを自分で決められない」という壁にぶつかることになります。主体性が育っていないため、自分で考えて行動することが難しいのです。
こんな状況を避けるためにも、親に求められるのは、子どものお世話係をやめること。自分のことは自分でできるようにしていきましょう。
このときのポイントは、オープンクエスチョンで問いかけをすること。
たとえば、「5時から勉強をする予定だよね」といったイエス・ノーで答えられる質問ではなく、「勉強は何時からスタートできる?」という質問にしてみるのです。
そうすれば、子どもは「何時からならできるだろう?」と考えはじめます。自分で考えて決めた勉強開始時間は、誰かに決められたものよりもずっと「守りたい」と感じられるもの。こうして少しずつ、自分で決めて行動できるようになっていくのです。
こうした声かけは、勉強のときにはもちろん、生活の中でも増やしていけるといいでしょう。家庭の中でも役割を持たせ、責任を持って取り組めるようにしていくと理想的です。
ポイント
・オープンクエスチョンの問いかけは、子どもが「どうすればいいか」を考えるきっかけになる・家庭では、家事の一部など勉強以外の役割も任せることで自立心が培われる この記事の執筆者:井上 晴美 プロフィール
中学受験ママ力開花アカデミー主催、Suclead 株式会社代表。長女の希望により、公立小5年生11月から中学受験をスタート。中学受験の世界、格差に衝撃を受けながらも3カ月で長女の偏差値を20上げるなど奮闘するが、ストレスの多い受験に悩み個性心理学を学ぶ。その後、姉妹を桜蔭合格へ導く。2016年より、同じように悩む受験生ママのため、個性心理学受験カウンセリングをスタートする。子育て受験相談は延べ4800人。



