「中堅校なら推薦で有利」の甘い罠。評定4.2でも“推薦消滅”の衝撃…下位半分を切り捨てる学校の実態

中学受験の併願校選びのカギは「成績不振者のフォロー」にあり。推薦入試の甘いわなや、入学後に後悔しないためのチェックポイントをプロが解説。偏差値30〜40台でも、評定が悪くても、納得できる進路を用意してくれる学校とは?(画像出典:PIXTA)

評定4.2あったのに。病気で「大学推薦」が消えた悲劇

ある中堅校の生徒は評定平均値が4.2とそれなりに高く、担任からも「このままいけば芝浦工業大学の指定校推薦がとれる。希望する学科の枠がとれないなら、総合型選抜を受けたらいい」と言われていました。

ところが病気を患ってしまい、治療すれば治るものの、通院が必要になりました。最初は近所の個人クリニックに行きましたが、大学病院を紹介され、そちらへ通うことになったのです。

片道60分ほど掛かるうえ、専門外来が平日の午前中だったために学校の遅刻が増えてしまい、授業をちゃんと聴けなかったことも重なって、評定平均値が下がってしまいました。

こうなると「推薦で芝浦工業大学に行く」という計画も頓挫してしまいます。

派手な宣伝よりも「成績不振者のフォロー」をしているか

併願校を選ぶ基準として、「成績不振でも見捨てない」「一般選抜対策もしっかりやっている」の2点は重要です。特に推薦対策に振り切っている学校の中には、一般選抜対策に力を入れない学校もあるので要注意です。

一方で、推薦にせよ、一般選抜にせよ、全員の生徒をどうにかしようという学校もあります。中には、成績不振者に手厚い方針の学校もあります。なぜそうするのかというと、評判が上がっていくからです。

反対にWebメディアで「探究学習やSTEAM教育が充実している」と取り上げられる学校は少し気を付けたいところです。他にアピールポイントがないからそういう派手で分かりやすいものを取り入れているということも多々ありますし、その教育に中身があるかは疑問です。設備が立派だけど中身がない学校は実に多いです。

では、「学習面でちゃんと面倒を見てくれるか」といった情報は、どうやって得ればよいのでしょうか。

それは、説明会などで学校の先生や保護者と話す機会を活用することです。そもそも、中学受験で第一志望に受かる確率は30%と言われています。だからこそ、第2志望以下の学校選びが重要なのです。

【この記事の前編を読む】
年収3000万夫婦が絶句「なぜ偏差値40台を勧めるのか」。中受の死角「40台こそ受けるべき」その理由

【この記事の後編を読む】
偏差値50台が一番危ない? 「40台の方がマシ」という皮肉。プロが教える「見捨てない学校」の選び方
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この記事の執筆者:四谷 代々 プロフィール
塾の偏差値表やパンフレットには載らない、学校ごとの「カラー」や「本当の校風」を熟知する中学受験関係者。しがらみのない立場から「塾や学校が親に絶対に言わない不都合な真実」を発信する。
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