「安易にバズを狙うとダメ」ペアーズ、倫理観問われる広告に怒りの声「演出でもあり得ないと思う」

マッチングアプリ「ペアーズ」の公式Xアカウントは12月15日、投稿を更新。動画広告での演出に問題があったとして、謝罪文を掲載しました。(サムネイル画像出典:ペアーズ公式Xより)

マッチングアプリ「ペアーズ」の公式Xアカウントは12月15日、投稿を更新。動画広告での演出に問題があったとして、該当の広告の配信を停止することを発表し、謝罪文を掲載しました。ネット上では、謝罪後も怒り冷めやらぬ声が上がっています。

【投稿】ペアーズ、不適切であるとして広告の配信を停止

動画広告について謝罪

同アプリは、SNSなどで配信されていた動画広告にて、鉄道模型を靴で踏みつけ破損するシーンを用いており、ネット上では「ペアーズが嫌いになった」「耐えきれず、公式にクレーム送った」「デリケートな物を踏むなんて演出でもあり得ないと思う。熱心なファンだっているのにね」といった声が上がっていたほか、模型の製造会社に申告する人も現れる事態となっていました。

これを受けて、同アカウントは【広告内表現に関してのお詫び】と題し、謝罪文を掲載。今回の件について、「いつもペアーズをご利用いただきありがとうございます。このたび、ペアーズの広告表現において、多くの方に不快な思いを与えてしまう描写が含まれておりました」と説明し、「みなさまからのご指摘を受けとめ、当該広告についてはすべて配信を停止いたしました」と発表しています。

さらに、「個人が大事にしている価値観や大切にしているもの、さらに他社が扱っている商品を粗雑に扱うような表現は、不適切であり、配慮が欠けていたことを、皆さまに深くお詫び申し上げます」とコメントし、「今回の件を踏まえ、広告表現がどのように受け取られるかを今後はより慎重に検討し、多様な価値観への配慮を欠くことのないよう、確認体制の見直しに取り組んでまいります」と今後の取り組みについて述べていました。

企業体制を問う声も

謝罪文が公表された後も、同アカウントの投稿には「模型とか関係なしに物大事にしねぇ企業に誰も賛同するわけねぇんだわ これで賛同するようなら倫理観が欠如してる」「鉄道模型だからというより、よそ様の会社の、しかも色んな人が大切に作り上げた商品を踏み潰すような表現が『これいいねぇ!』となって採用される社内体制や人間に問題があるよね」と企業体制を問題視する声や、「広告とはいえ、安易にバズを狙うとダメだというのは肝に銘じるべきです」と過剰になりやすい広告表現に対し警鐘を鳴らすコメントなどが寄せられています。しばらくこの炎上は続くかもしれません。
広告表現倫理と実務
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