赤西仁のブランクを感じさせない名演技
そんな『匿名の恋人たち』で、赤西さんは高田寛を演じています。寛は主人公・壮亮の親友で、「ル・ソベール」の近くにあるジャズバーのオーナー。キャラクターとしては、ワイルドな風貌ながら女性にとことん優しく、キザな言動も様になってしまう“モテ男”です。 下手すればギャグっぽくなってしまう難しい役ですが、赤西さんは完璧に寛を演じハマり役となっています。まず、現在はアーティストとしての活動が多い赤西さんに、ジャズバーのオーナーという設定がぴったり。作中ではピアノを弾く場面もあり、男性目線でも格好いいと感じる演技を見せました。さらに、長年不眠症に悩まされ深く眠ったことがほとんどないという秘密もうまく演じています。どこかいつも気だるそうな雰囲気を醸し出す寛を、繊細な演技で丁寧に表現。久しぶりに日本のドラマへ出演したとは思えない演技力の高さで、作品に不思議な彩りを与えることに成功しました。
民放ドラマも出演なるか? 主役に負けない存在感の赤西仁
赤西さんといえば、かつて『ごくせん』『anego[アネゴ]』(ともに日本テレビ系)など、ヒットドラマで活躍したことで有名です。しかし、KAT-TUNの脱退と事務所の退所を経てアーティスト活動がメインとなり、俳優業はほとんど行わなくなりました。ブランクがある赤西さんですが、『匿名の恋人たち』では完璧な演技を見せ、俳優としてのポテンシャルの高さを証明しています。また、40代ならではの色気も出て、魅力が数段増しました。今後、俳優としても多くの作品にキャスティングされそうで、民放ドラマでも赤西さんの活躍を見ることができそうです。
久しぶりの演技で主役にも負けない存在感を見せた赤西さん。次回はぜひ、主役としてドラマへの参加を期待します。
この記事の執筆者:
ゆるま 小林
元テレビ局スタッフ
長年に渡ってテレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。
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