「All About」デジタル・白物家電ガイドのコヤマタカヒロが回答します。
(今回の質問)
炊飯器の買い替えを検討すべきサインはありますか?
(回答)
ごはんがおいしくなくなったと感じたら買い換え時です。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
炊飯器の寿命は6年程度
総務省統計局による耐久消費財の耐用年数の調査によると、炊飯器の寿命は約6年。実際、それよりも長く使える炊飯器もありますが、長く使っているとだんだん美味しく炊けなくなってきます。ポイントは、可動部であるふたとご飯を加熱するヒーターです。毎日の炊飯時やご飯を食べるときに開閉するふたは、炊飯器をしっかりと密閉して内部に熱を蓄えたり、圧力をかけたりする役割を担っています。また、保温時も水分の蒸発や乾燥、米の腐敗を防いでいるのです。このふたの閉まりが悪くなると、ご飯が美味しく炊けなくなったり、保温しているごはんの劣化が早くなります。
ヒーターが経年劣化し、しっかりと加熱ができなくなると、甘みの足りないごはんになったり、べちゃっとしてしまうことも。同じお米を使っていて、水分量も間違いないのにご飯が正しく炊けなくなってきたら、炊飯器の故障を考えるタイミングです。
ほかには、炊飯時にそれまでにはないような異音がするようになったときも確認が必要です。また、炊飯器でおかず調理をした場合などに、残った匂いがご飯に付着してしまう場合も注意しましょう。最終的には画面にエラーサインが表示されたり、電源が入らなくなったら完全に買い替え時です。
一方、内釜や内ふたのパッキンなどは消耗品として販売しているため、これらを交換することで改善する場合もあります。特にゴムパッキンは洗浄時に何度も取り外していると伸びてしまい、劣化が進みます。パッキンが正しくはまっていないと、蒸気が漏れて正しく炊けなくなるので注意しましょう。
修理と買い替えは費用を比較して決めましょう
高級炊飯器の場合は修理を依頼する手もありますが、ヒーターなどの場合は修理費用が高額になることも。修理費用と買い替え時の購入代金を比べて検討しましょう。ですが、基本的に炊飯器は世代を重ねるごとにご飯が美味しく炊けるようになっているため、5年以上使い続けているなら最新モデルに買い換えるのがおすすめです。【Amazonで人気の炊飯器を見る】
この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。