地元の変わった年末年始の過ごし方、教えてください!
隣の県でもお雑煮の具が違うなど、地域によって年末年始の習慣はさまざま。皆さんの地元では、どう過ごしていますか?
All About編集部は全国10~60代の男女200人に「地元の変わった年末年始の習慣」についてアンケート調査を実施。今回はその中から、九州・沖縄地方の回答をいくつかご紹介します!
お雑煮にブリとかつお菜を入れる(福岡)
「福岡と言えば年末年始に食べる魚として必ずブリがでます。お雑煮に入ることもあれば刺身としても出てきます。刺身の場合はこれでもか!というくらいの肉厚で脂身が多い魚なのでレモンと交互に盛り飾られています。年末年始になればスーパーにはブリの刺身用ブロックが並べられ『そろそろ年末か』という気持ちになります。そして福岡の正月でかかせないのが『カツオ菜』である。カツオが名前に入っているが魚ではなく野菜なのである。年末年始以外にあまり見ないが正月になると必ず見るのが『カツオ菜』でコレも雑煮にはかかせない食材である(40代男性)」
かつお菜はアブラナ科の葉野菜で、福岡県の特産野菜。また、お正月にブリを食べるのは、その年に結婚した新郎の実家から「良いお嫁ぶりです」と年末に寒ブリを贈る福岡の風習から来ているんだとか。
玄関先でゴムチューブを地面に叩きつける(熊本)
「私の出身地では年始の1月14日頃だったかな、もぐらうちと言うものがあります。大体半径1kmくらいの地域の世帯を友達と周り、「14日のもぐらうち、もちいっちょうくんなはれ」と言いながら、玄関の前で自転車のタイヤのチューブで地面を叩きます。そしてそこの家主が餅だけでなく、お菓子や100円などをくれるという習わしがありました。その頃はお年玉とモグラ打ちのお金で小学生ながらに凄く裕福になれた気がします!(20代女性)」
もぐらうち! 今回の調査でこれがいちばんの驚きでした。元々は田畑を荒らすモグラの害を防ぐため、竹に巻いたわらなどで田畑の地面を叩いていたものが、五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全を祈る儀式に。
現代ではさらに変化し、ハロウィーンのお菓子配りのような行事になっているようです。楽しそうですね!
年越しそばとして沖縄そばを食べる(沖縄)
「年越しそばはほとんどの家で沖縄そばを食べます。トッピングのカマボコは通常の白いものではなく、お祝いの紅白タイプが使われることもあります(30代女性)」
筆者も沖縄出身なのですが、年越しそばは同じく沖縄そば。そもそも沖縄は日本そばを提供するお店が少なくて、食べる機会があまりありません。
それに比べて東京のそば屋の多さたるや! 上京して驚いたことの1つです。
あなたの地元の変わった年末年始の習慣は何ですか? 自分では当たり前でも、他県の人から驚かれることもあるかもしれません。
年末年始に集まる際に、ぜひ周りの人と話してみてはいかがでしょうか。
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