リスクモンスターは2月28日、第8回「就職したい企業・業種ランキング」の調査結果を発表しました。
2023年3月卒業予定の大学3年生500人(男性182人/女性318人)を対象に実施した本調査は、新型コロナウイルスによる不景気や就職難の影響を強く受けた、「コロナ世代」の意向が反映されたものとなっています。
就職したい企業や、最低限実現したい生涯最高年収はいくらだったのでしょうか? 結果を見ていきましょう。
就職したい企業・業種ランキング、TOP2は4年連続で?
「就職したい企業・業種」ランキングTOP3は、3位「ソニー」(4.2%)、2位「国家公務員」(11.8%)、1位「地方公務員」(16.2%)でした。
1位「地方公務員」、2位「国家公務員」は4年連続で、安定した人気を誇ります。3位の「ソニー」は、2021年調査の50位から8位に躍進。「TBS」(134位から16位)、「講談社」(20位から11位)といったメディア企業や出版社のほか、「資生堂」(24位から6位)、「ニトリ」(111位から16位)なども大きく順位を上げています。
男女別/文理別の傾向は
就職先したい企業を男女別/文理別でそれぞれ集計したところ、すべての属性で1位は「地方公務員」、2位は「国家公務員」となりました。
文系と理系の3位以下を比較すると、文系は「集英社」(3.6%)や「講談社」(2.8%)などの出版社や、「ニトリ」(3.6%)、「JR東日本」(3.2%)といった企業がランクイン。理系は「パナソニック」(5.2%)、「富士フイルム」(3.2%)といったメーカーのほか、「味の素」(5.2%)や「森永乳業」(3.6%)、「カルビー」(2.8%)など食品系企業も多くランクインしています。
男女別の3位以下を比較すると、男性は「富士通」(3.3%)や「トヨタ自動車」(3.3%)、「バンダイ」(3.3%)などのメーカーが目立つ一方、女性は「味の素」(4.7%)や「山崎製パン」(3.1%)といった食品メーカーのほか、「資生堂」(4.4%)、「講談社」(3.8%)などが上位にランクインしています。
就職したい業種、4人に1人が「公的機関」を希望
就職したい業種の全体1位は「公的機関・その他」(26.4%)。文理別、男女別でも1位を獲得しており、平均回答率は25%を超えています。
2位は「IT・情報通信」(8.8%)、3位は「食品・農業」(6.8%)でした。TOP3は前回順位から変動がなく、引き続き人気の高い業種となっています。
最低限実現したい生涯最高年収は「平均を上回る程度」
「就職先の選定において気になる点」の調査結果も見てみましょう。全体ランキング3位は「雇用形態(正社員・契約社員など)」(26.8%)、2位は「福利厚生」(34.8%)、1位は「給与額」(51.6%)でした。属性別では、男性のみ3位に「残業時間」がランクインしており、「福利厚生」は20.9%で5位でした。
最低限実現したい生涯最高年収を見ると、全体で3位は「400万円以上500万円未満」(11.8%)、2位は「700万円以上800万円未満」、1位は「500万円以上600万円未満」という結果に。
「令和2年度 民間給与実態統計調査」によると、民間企業の平均年収は433万円という結果も出ており、「平均所得を上回る程度」と考える学生が多いことも判明しています。
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