発火事故につながる危険性も!? モバイルバッテリーでやってはいけない使い方

モバイルバッテリーの内部に使用されているリチウムイオン電池は、取り扱いを誤ると発火などのリスクがあります。モバイルバッテリーの使用時に気を付けるべき主なポイントをまとめました。

モバイルバッテリーの正しい取り扱い方法
モバイルバッテリーが発火するって本当?
モバイルバッテリーは便利な反面、扱いを誤ると発火や爆発の危険があり、実際に事故も起きています。

この記事では、モバイルバッテリーを安全に使い続けるための「選び方」「使い方」「保管方法」のポイントについて、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。
 

(今回の質問)
モバイルバッテリーが発火するって本当?

 

(回答)
モバイルバッテリーの内部に使用されているリチウムイオン電池は、取り扱いを誤ると発火などのリスクがあります。


以下で詳しく解説します。

モバイルバッテリーの発火事故も……

モバイルバッテリーの内部に使用されているリチウムイオン電池は、取り扱いを誤ると発火などのリスクがあります。

特に真夏の暑さには注意が必要。「車内に放置したモバイルバッテリーが爆発して車が炎上」「JR山手線内で、スマートフォンを充電していたモバイルバッテリーから火が出て乗客5人がけが」など、実際に危険な事故も起こっています。

以下に、モバイルバッテリーの使用時に気を付けるべき主なポイントをまとめましたので、ぜひ覚えておいてください。

製品選びと購入時の注意点

製品を選ぶ際や購入時の注意点は、以下の通りです。

PSEマークのある製品を選ぶ

日本国内で販売される電気製品は、電気用品安全法の安全基準を満たしていることを示す「PSEマーク」の表示が義務付けられています。

このマークが付いた製品を選ぶことで、過熱やショート、爆発などの事故リスクを大幅に減らすことができます。

他にも、安全を示すマークとして「MCPCマーク」というものもあります。

これはモバイルコンピューティング推進コンソーシアムが定めるモバイル充電安全認証に合格したものに与えられるマークで、製品の安全性を証明するものの1つ。
この認証を受けている商品であれば、なおさらに信頼できるでしょう。

信頼できるメーカーの製品を買う

極端に安価なバッテリーは注意が必要です。製造元や販売元の情報が不明確な製品もあり、信頼できるとは言い難いものも存在します。

購入するなら、製品開発のノウハウがあって、信頼性のあるブランドを選ぶのがおすすめです。「Anker」「Belkin」「cheero」などは実績も豊富で、信頼がおけるブランドといえるでしょう。

リコール対象製品でないか確認する

製造上の不良などが原因でリコール対象となっている製品も少なくありません。著名なブランドの製品であっても、対象となり得ることですので、購入前・使用前にはご自身でチェックするようにしましょう。

リコール対象となっている製品は、消費者庁のリコール情報サイトから確認できます。情報は更新されますので、定期的に最新のリコール情報をチェックする習慣を付けるのも大切です。

使用時の注意点

モバイルバッテリーは使用時にも注意が必要。以下のポイントを押さえて使いましょう。

高温になる場所を避ける

直射日光の当たる場所や、夏場の車内など、高温になる場所での保管・使用は、バッテリーの劣化や異常発熱・発火につながるため避けましょう。

熱がこもる場所を避ける

ポケットやカバンの中、布団の中など、熱がこもりやすい環境での充電や使用も避けましょう。放熱が妨げられると、本体が高温になりやすいです。

充電しながらの使用を控える

充電中にデバイスを使用すると、バッテリーが長時間高電圧にさらされたり、本体が発熱したりすることで劣化が早まります。

可燃物の近くで使用しない

暖房器具の周辺や、タバコ・ライターなど火を扱うものの周囲で使用しないようにしましょう。就寝中は事故に気付きにくいため、充電しながらの就寝は避けるのが無難です。

保管時の注意点

適切に保管しないと発火につながる可能性も。保管時の注意点は以下の通りです。

風通しのいい場所で保管する
熱がこもるのを防ぐため、通気性のいい、涼しく湿気の少ない場所で保管しましょう。

電池残量を適切に保つ

モバイルバッテリーの残量は常に30〜80%程度に保つのが理想的です。長期間使用しない場合は、3カ月ごとに80%まで充電することが推奨されます。

寿命を意識する

モバイルバッテリーの寿命は一般的に1〜2年、または充電サイクル300〜500回程度と言われています。長期間使用しているものや、異常が見られる場合は交換を検討しましょう。

物理的な衝撃を与えない

モバイルバッテリーに強い衝撃が加わると、内部ショートを起こし、発煙や発火につながる恐れがあります。使用時には注意しつつ、過去に落下や強い衝撃を与えたことがある場合は、使用を控えて、新しいものへの交換を検討したほうがいいでしょう。
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ばんか
この記事の執筆者: ばんか
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