筋肉を減らさず脂肪を燃やす! 炭水化物を“毎食”食べて痩せる、京大式ダイエット法

美しく痩せるために大事な食事のバランス。ダイエット中でも「白米はしっかり食べてよい」ことを知っていましたか? これまでのダイエットの常識を覆す、新しい脂肪燃焼メソッドをご紹介していきます。(画像出典:PIXTA)

白米もしっかり食べてOK! ご飯を食べるほうが、痩せられる

ダイエット中でも、食事制限をするにしても、白米はしっかり食べてください。

「ご飯を食べたりしたら、余ったぶんが脂肪になってたくわえられる」などという心配は一切不要。くりかえしになりますが、余った糖質をすべて体脂肪に変えてたくわえるのはラットです。人間の場合は、糖質をいくらとっても、体脂肪に変換される量は1日10グラムなので、安心してください。

ですから恐がらず、ダイエット中も白米をしっかり食べましょう。少なくとも、炭水化物を6割はとること。体重は増えるかもしれません。でも、それは体脂肪が増えたのではなくて、グリコーゲンが増えて、そこに結合した水分の重さにすぎません。炭水化物もタンパク質同様、満腹感が得やすい栄養素です。

食欲促進のホルモン、グレリンは食べものが入ってくると、その分泌量が徐々に減ってきます。炭水化物もタンパク質も、グレリンの分泌量の減少が、脂肪を食べたときよりもはるかに早く訪れるのです。

減量で多くの人が苦労するのは、食欲のコントロール。その意味でも炭水化物やタンパク質を許される範囲内で多くとることは、おすすめです。

余った分は全て体脂肪となってしまう! 「脂肪分は極力減らす」が正解

脂肪も大切な栄養素の1つです。コレステロール値を下げたり、動脈硬化を防いだりする種類の油脂もあります。

しかし、タンパク質と炭水化物の1グラムあたりのエネルギー量が4キロカロリーなのに対して、脂肪は9キロカロリーもあります。また、脂肪の場合、余ったぶんはすべて体脂肪としてたくわえられてしまうのです。

もし、痩せたいのなら、脂肪をできるだけカットするのがいちばんの近道でしょう。脂肪をカットしてもタンパク質を多くとっていれば、肉や魚などに含まれている脂肪が不足を補ってくれるので、脂肪不足で困ることはないはずです。

揚げものはなるべく控え、ドレッシングはノンオイルのものを使い、また、炒めものをするときには、油をひかなくてもいいように、フッ素樹脂加工のフライパンを使用するなどして、脂肪の摂取量を抑えましょう。

タンパク質と糖質を多めにとって、脂肪を極力減らす。
この原則を守って食事をとれば、筋肉を維持しながら、体脂肪だけが減っていきます。このとき、速歩や筋トレなどの運動を必ず取り入れましょう。運動によって血行もよくなり、体力がアップして、自律神経の機能を高めながら、美しく痩せることができるのです。
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京大式 脂肪燃焼メソッド (青春文庫 も 9)
京大式 脂肪燃焼メソッド (青春文庫 も 9)
森谷敏夫プロフィール
京都大学名誉教授、株式会社おせっかい倶楽部代表取締役。
南カリフォルニア大学大学院博士課程修了。テキサス農工大学大学院助教授、京都大学教養部助教授、米国モンタナ大学生命科学部客員教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授などを経て、京都大学名誉教授、中京大学客員教授に。専門は応用生理学とスポーツ医学で生活習慣病における運動の重要性を説く。『おサボリ筋トレ』(毎日新聞出版)など著書多数。
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