
(今回の質問)
iPhoneのストレージがいつもぎりぎりです。やっぱり良くないですか?
(回答)
iPhoneのストレージに余裕がないと、パフォーマンスが低下したり、新規データをダウンロードできなくなったりと、さまざまな不便を強いられることになります。写真や動画データを整理したり、不要なアプリケーションを削除したりするなどして、常に10GB程度の容量を空けておくようにしましょう。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
ストレージがぎりぎりな状態で起こる不具合
iPhoneのストレージがぎりぎりの状態になると、いくつかの深刻な問題が発生する可能性があります。iPhoneの動作が重くなる・パフォーマンスが低下する
iPhone本体やアプリの動作が遅くなったり、アプリの読み込み速度が低下したりします。場合によっては、アプリが開かなくなったり、使用中に強制終了したりする不具合が発生することもあります。
新しいデータやアプリの保存・ダウンロードが不可能になる
ストレージ容量が不足すると、新しいコンテンツが保存できなくなります。つまり、アプリのダウンロードや、写真・動画などの保存ができなくなってしまいます。システム異常や起動不可のリスク
ストレージに余裕がない状態でiPhoneを使用し続けると、突然、「リンゴループ」(iPhoneの電源起動時にAppleロゴが点滅したり、表示されたまま先に進まない状態)やリカバリーモード、起動不可といった症状に陥る可能性があります。これは、iOSのプログラムが破損したり、フラッシュストレージが正しくデータを処理できなくなり、間違った情報を記憶してしまうことが原因で発生するとされています。
最悪の場合、iPhone内のデータが損失してしまう可能性もあります。
理想的な空き容量
理想的には、最低でも2GB以上、余裕があれば5GBほどの空き容量を確保しておくと安心だといわれています。ただ、個人的には空き容量は10GB以上は確保しておいた方がいいと考えています。
最近はアプリも高パフォーマンスを要求するようになり、データ容量も大きくなりがちです。写真や動画も、画質が上がった分、データ量が増えています。
新規のデータやコンテンツを保存できるだけの余裕は欲しいので、10GB程度はあると安心でしょう。
容量を上手に確保する方法
iPhoneのストレージ容量を上手に確保する方法はいくつかあり、これらを実践することで、iPhoneの動作を快適に保ち、データ損失などのリスクを回避できます。写真や動画の整理と削除
iPhoneのストレージ容量を最も圧迫しやすいのが写真や動画です。不要な写真や動画をこまめに削除しましょう。重複したデータを探して削除することも可能です。
削除しただけでは「一時的にゴミ箱に入っただけ」の状態になり、空き容量は増えません。「最近削除した項目」から、完全に削除するようにしましょう。
iCloud+へのアップグレードもおすすめです。無料では5GBしか保存できませんが、有料プランにアップグレードすることで、より多くの写真や動画を保存できるようになります。
iCloudに写真・動画データが保存できるようになると、iPhoneのストレージ容量を圧迫しなくなります。
そのほかの対策
iPhoneのストレージ容量を確保するためにとれる対策の例としては、ほかに以下のようなものが挙げられます。・不要なアプリ(特にゲームなどの容量の大きいアプリ)の削除する
・「Appを取り除く」の活用(アプリ本体だけを削除しつつ、アプリ内のデータを残しておくことが可能)
・キャッシュの削除(アプリやウェブブラウザに一時的に保存されるキャッシュデータを削除)
・外部ストレージにデータを移す
この記事の筆者:ばんか
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。