洗濯機の「標準コース」しか使わないのはもったいない? 専門家がすすめる使い方

洗濯機を使うとき、標準コース以外を活用するとどのようなメリットがあるのでしょうか。「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとして多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。

洗濯機で標準コースしか使っていません。ほかのコースも使うべきですか?
洗濯機で標準コースしか使っていません。ほかのコースも使うべきですか?
洗濯機を使うとき、特に深く考えずに標準コースを使っている人も少なくないはず。実際、ほかのコースを使うとどのような違いが生まれるのでしょうか。

「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。
 

(今回の質問)
洗濯機で標準コースしか使っていません。ほかのコースも使うべきですか?

 

(回答)
標準コースだけでなく、洗濯する衣類に応じてコースを変えることをおすすめします。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

洗濯する衣類に応じてコースを変える方がおすすめ

標準コースは多くの衣類に対応できる万能さが魅力ですが、コースにはそれぞれ得意な役割があります。ほかのコースを使うべき理由やメリットは以下の通りです。

衣類への優しさ

おしゃれ着やデリケートな衣類の場合、標準コースだと型崩れや縮み、色落ち、毛玉の原因になることがあります。「おしゃれ着コース」や「ドライコース」「手洗いコース」などを使えば、衣類へのダメージを最小限に抑えられます。

洗浄力の向上

頑固な汚れの場合、「念入りコース」や「つけおきコース」などを使うことで泥汚れや食べこぼし、襟・袖の皮脂汚れなどをしっかり落とせます。

ニオイの原因菌を除去

「温水コース(お湯洗い)」や「除菌コース」などがあれば、タオルやベビー服、寝具などをより衛生的に洗え、ニオイの原因菌も除去しやすくなります。

節水・節電・時間短縮

軽い汚れや少量の洗濯物の場合、「スピードコース」や「お急ぎコース」などを使えば、短時間でさっと洗え、水や電気の使用量も抑えられます。

性能と衛生の維持

洗濯槽の裏側にはカビや水あかがたまりやすく、衣類に付着してしまうことも。「槽洗浄コース」を使って定期的に洗濯槽をきれいにすることで、洗濯機本体の寿命を延ばし、洗濯物をいつも清潔に保てます。

取扱説明書を読んでコースを理解しましょう

どのようなコースをどのように使えばよいか分からない場合、洗濯機の取扱説明書を開いてみてください。各コースの具体的な内容や、適した衣類が詳しく書かれています。また、洗う前に必ず衣類に付いている洗濯表示(タグ)を確認しましょう。これにより、家庭で洗えるか、水洗いできるか、漂白剤が使えるか、といったことが分かります。

標準コースしか使っていなくても問題があるわけではありませんが、ほかのコースを使いこなすことで、衣類が長持ちしたり、もっと快適に洗濯ができたりと、多くのメリットがあります。ぜひ、この機会にさまざまなコースを試してみてはいかがでしょうか。

All About ガイドがすすめる洗濯機:東芝「TW-127XM4L」

ドラム式洗濯乾燥機 ZABOON グランホワイト 左開き 洗濯/乾燥容量:12.0/7.0kg 東芝 TW-127XM4L(W)
ドラム式洗濯乾燥機 ZABOON グランホワイト 左開き 洗濯/乾燥容量:12.0/7.0kg 東芝 TW-127XM4L(W)
この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
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