「B-CASカード」の抜き差し、テレビの電源を入れたままでも大丈夫? 専門家に聞いた結果は

テレビを視聴する際に必要なB-CASカード。電源を入れたまま抜き差ししても問題ないのでしょうか。「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが解説します。

B-CASカードは電源を入れたまま抜き差ししてOKですか?
B-CASカードは電源を入れたまま抜き差ししてOKですか?
テレビを視聴する際に必要になることもあるB-CASカード。抜き差しする際、注意すべきポイントはあるのでしょうか。

「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが解説します。
 

(今回の質問)
B-CASカードは電源を入れたまま抜き差ししてOKですか?

 

(回答)
必ずテレビの主電源をオフにした状態で抜き差ししましょう。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

電源が入ったまま抜き差しすると破損の恐れも

一部のテレビでは、デジタル放送を受信するときに、B-CASカードを挿入する必要があります。これはデジタル放送の著作権を保護するためのもの。台紙からB-CASカードを取り出し、テレビ裏側のスロットに差し込みます。テレビによっては背面カバー内にスロットがあるため、マニュアルなどで確認しておきましょう。

このときに大切なのが、電源を入れる前にB-CASカードを差し込むようにすること。デジタル放送はB-CASカードが入っていないと正しく受信できないため、事前に装着する必要があります。また、テレビに電源が入ったままの状態で抜き差しすると、B-CASカードのICチップやテレビ側のスロットが破損するリスクがあるのでその点でも注意が必要。B-CASカードが破損した場合、再発行は有償(2310円)となります。

先に電源を入れてしまった場合は?

先にテレビの電源を入れてしまった場合は、リモコンで電源を切るのではなく、本体のスイッチで電源をオフにするか、コンセントを抜いてしばらく時間がたってから装着しましょう。なお、一度挿したB-CASカードはテレビを廃棄するときまで抜き差しする必要はありません。

そのほか、テレビを長く使うために注意したいのはケーブル類を抜き差しするときに丁寧に行うこと、叩いたり揺らしたり、乱暴に扱わないことです。特に子どものいる家庭では、これらに注意しましょう。また、テレビの近くに加湿器などを設置しないように気をつけましょう。

なお、最新の4K・8K衛星放送対応テレビではB-CASカードの代わりに「ACASチップ(LSIチップ)」が内蔵されています。このため、B-CASカードは付属していません。

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この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
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