
「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが解説します。
(今回の質問)
電気代が気になるので節電したいです。テレビをしばらく見ないときに、電源プラグを抜いておけば節電になりますか?
(回答)
待機電力はほんのわずかなので、普段使いのテレビの電源プラグを抜くメリットはほぼありません。
節電効果はあまりないといえます
テレビは使っていない間も、リモコン操作の待機や電子番組表(EPG)のダウンロード、予約録画対応、スマート機能のためのインターネット接続など、バックグラウンドでさまざまな動作をしています。当然、これらにも消費電力がかかります。例えば、ソニーの最新液晶テレビであるBRAVIA 5(XR50シリーズ)の場合、サイズを問わず、待機時の消費電力は0.5Wとなっています。これは有機ELテレビでも同等。最新テレビの待機電力は、0.1~0.5Wが多いようです。現在のデジタル放送対応テレビが普及した2010年前後のテレビの待機電力も調査してみましたが、おおむね、0.1~0.5Wでした。テレビの待機電力はかなり低いといえます。
テレビの待機電力が0.5Wだった場合、1日の電気代は約0.37円(31円/kWhの場合)。1カ月あたり約11円、年間でおよそ135円です。使わなくなったテレビは、電源プラグを抜いておくことで、無駄な電気代が節約できますが、普段使いしているテレビの場合、節電効果はあまりないように思います。
テレビでの番組録画などはしておらず、電子番組表なども使っていないという場合は、電源プラグを抜いたり、スイッチ付き電源タップでオフにしておくのもありかもしれません。しかし、テレビを見たいときに、リモコン操作ではつけられず、電源プラグの差し込みや電源タップの操作が必要となるなど、利便性はかなり下がります。
明るさ設定を見直す方が効果的
節電を考えるなら、使っていないときに電源プラグを抜くよりも、画面の明るさ設定を見直すのがおすすめです。「ダイナミックモード」など、派手で明るい画質モードはそれだけで消費電力が高くなります。標準画質やエコ画質にすることで消費電力を大きく下げられます。また、ボリュームも上げ過ぎると消費電力が高くなるので注意が必要です。節約できる電気代と手間、そして利用できなくなる機能とのバランスで判断するといいでしょう。
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この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。