アメリカの“多様性廃止”に、LUSHが立ち向かう。全世界で商品名を「ダイバーシティ」などに変更へ

ナチュラルコスメブランド・LUSHは「DE&Iを実現するための取り組みを継続」すると明言し、アメリカで起こるDE&I廃止・縮小への対抗策を取りました。(サムネイル画像出典:LUSHプレスリリースより)

ナチュラルコスメブランド・LUSHは「DE&Iを実現するための取り組みを継続」すると明言。アメリカで起こるDE&I活動廃止への対抗のようです。

【写真】LUSHのキュートな商品

「日本を含む全世界のラッシュでも商品名を変更する」

同社は4月8日プレスリリースで、アメリカにおけるDE&I(多様性、公平性、包摂性の英語の頭文字を取った言葉)推進活動の廃止・縮小を受け、「現在発売中の3種のバスボム(入浴料)『サーマルウェーブス』『桜日記』『アメリカン・クリーム ボム』の名称を、期間限定(終了時期未定)で『ダイバーシティ』『エクイティ』『インクルージョン』に変更します」と宣言しました。

日本では店頭、オンライン共に既存商品がなくなり次第、5月上旬ごろから順次新商品名で販売するようです。LUSHはドナルド・トランプ氏が大統領就任後の情勢を以下のように説明し、それに対抗すべく、今回の変更を決めたことを明かしています。

アメリカでは近年、フロリダ州で2022年に可決された「Don't Say Gay」法などをはじめとした州レベルでの人権への侵害が続いていました。また、新たに米国連邦政府機関におけるDE&Iプログラムの中止を促す大統領令が、そしてDE&I部門の閉鎖を実施したことは、想定を超えるほどに広範かつ深刻な影響を与えています。多くの米国系企業は自主的にこれに追従することを選択し、DE&Iプログラムの終了または縮小を決定しました。さらに、一部の企業では、自社のホームページから「黒人のための公平性」や「LGBTQ+の権利」へのコミットメントを約束する文言や「トランスジェンダーの権利」に関する言及の削除を始めています。

このような状況の中でラッシュは、引き続きDE&Iを実現するための取り組みを継続し、ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包摂性)といった言葉そのものがこの世から消えてしまうことを懸念しています。これに対するアクションとしてラッシュは、2025年1月下旬に、米国で展開する約200店舗と公式オンラインストアなどを対象に、自社のバスボム3種(サーマルウェーブス、桜日記、アメリカン・クリーム ボム)の商品名を期間限定で『ダイバーシティ』『エクイティ』『インクルージョン』に変更しました。また、これら言葉の更なる可視化向上を目指し、日本を含む全世界のラッシュでも商品名を変更することを決定しました。

LUSHの思い「私たちは、一人ひとりの価値と尊厳を認めます」

また、商品名に込められた思いも明かしています。「ダイバーシティ(バスボム)旧;サーマルウェーブス」は「みんなちがって、だからこそ面白い 私たちは、多様性を尊重し、その違いを受け入れます」、「エクイティ(バスボム)旧;桜日記」は「みんなで一緒に進もう 私たちは、公平さと公正さをもって人と接します」、「インクルージョン(バスボム)旧;アメリカン・クリーム ボム」は「みんながいるから、もっと楽しい 私たちは、一人ひとりの価値と尊厳を認めます」とのこと。今回の変更で世界が少しでも良い方向へ変わることを願いたいです。
「ダイバーシティ(バスボム)旧;サーマルウェーブス」(画像出典:LUSHプレスリリースより)
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