「なんだかんだと全て彼の狙い通りに世の中が動いている。これはもう日本を変えた英雄ってことで無罪でよくね?」
2025年3月25日、東京地裁が旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に対して「解散」を命じたことで、ネットやSNSの一部で山上徹也被告の評価があらためて「爆上がり」している。
旧統一教会と政治家の関係は「闇」でも何でもなかったのだが……

しかし、2022年7月に山上被告が安倍晋三元首相を殺害したことで、国の方針がガラリと変わる。
山上被告が母親が入信した旧統一教会に強い恨みを抱き、教団を壊滅することを目的としていたという「動機」に注目が集まると、同情論・擁護論が一気に盛り上がった。
そしてネットの世界ではよく語られ、週刊誌の企画会議ではボツにされるような「安倍家三代と旧統一教会」のようなテーマが突然、「日本政界の闇」として格上げされ、政権批判の材料となったのである。
結局、追い詰められた岸田文雄前首相は解散命令を発出し、裁判所もそれを支持したという流れだ。
暴力テロの時代へ
山上被告は弁護士やジャーナリストが30年かけても成し遂げられなかったことを「首相殺害」という暴力行為であっさりと達成した。つまり、「剣はペンより強し」をこれ以上ないほど分かりやすい形で証明をした「日本近代史上最も成功した暴力テロ犯」なのだ。こうなれば「俺も山上みたいに」という者が現れるのも当然だ。 日本人は1970年代の左翼学生運動への強烈なアレルギーがあるので、政治家へのテロはそれほど多くなかった。
しかし、山上被告が安倍元首相を殺害してからは毎年起きている。2023年は岸田前首相の演説中にパイプ爆弾を投げた男がいたし、2024年は自民党本部に火炎瓶を投げ込んだ男もいた。2025年には「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首がナタで頭をかち割られそうになった。
つまり、山上被告は旧統一教会を壊滅させただけではなく、日本を「暴力テロの時代」に突入させたのである。そこで大きな役割を果たすのが、「非モテの独身男」だ。
……ということを言うと、独身男性から「好きで独り身でいる者もいるのに危険人物扱いとは人権侵害だ!」というお叱りが飛んできそうだが、これは差別や偏見でもなく、世界で進行している「現実」だ。