
「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。
(今回の質問)
iPhoneの充電ポートにホコリがたまっているようです。つまようじで取り出しても大丈夫ですか?
(回答)
iPhoneの充電ポートにホコリがたまっている場合でも、つまようじやピンなどの硬いもので掃除するのはおすすめできません。内部を傷つけて故障の原因になる恐れがあるからです。動作に問題がなければ、無理に掃除する必要はありません。どうしても掃除が必要な場合は、やわらかい布やブラシを使い、やさしくケアしましょう。
つまようじやピンで取り出すのはリスクが高い
iPhoneの充電ポートは一見シンプルな構造に見えますが、内部は繊細であり、適切に取り扱わなければ傷つけてしまうリスクがあります。つまようじは木製で一見やわらかく見えるものの、先が鋭く、場合によっては端子部分を損傷させてしまう危険性も。さらに、削れた木くずが内部に残ることで、状態がかえって悪化するケースも考えられます。同様に、安全ピンや針金など、金属製の器具を使うのにもリスクがあります。最悪の場合は故障して修理が必要になったり、Appleの保証対象外になってしまうことも。また、一部ではエアーダスター(圧縮空気を噴射するスプレー)の使用を勧める声もありますが、これも控えた方がいいでしょう。Apple公式Webサイトでも、エアーダスターの利用は推奨されていません。
もし、目でみて確認できるようなホコリや異物があって、かつ対象のみを取り出せそうなのであれば、細い棒状のものを使ってやさしく取り除いてもよいかもしれません。しかし、前述のようなものを使用し、力を込めて無理に取り除こうとするのは避けた方がよいです。
ポートの安全な掃除方法は?
そもそも、筆者の個人的な意見としては、iPhoneの動作に不具合が起きていないのであれば、無理に掃除する必要はないと考えています。筆者はiPhoneを3Gのときから使い始め、2年に1回程度のペースで買い替えてきましたが、充電ポートの汚れや異物が原因で故障した経験はありません。現在も、iPhone 12 Pro Maxを4年以上使用していますが、充電ポートを掃除したことは一度もありません。日常的な使用の範囲内であれば、問題が起こるほどのホコリがたまることは少ないと感じています。
それでも、何かしらの理由で掃除が必要な状況であるなら、次のような手順で対応してみてください。
使用する道具
先が細くてやわらかいブラシ掃除の手順
1. iPhoneの電源をオフにします。2. 懐中電灯やスマホのライト機能を使って、ポート内部の状態を確認。
3. ホコリが見える場合は、無理に奥まで触れず、やわらかいブラシでそっと表面をなでるように掃除します。
毛先がやわらかいブラシでやさしく掃除する方法は、傷をつける心配が少なく、力加減の調整もしやすいため、家庭でも取り組みやすい方法です。

この記事の筆者:ばんか
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。