しかしながら筆者が暮らすフランスでは、大谷翔平のことを知る人は多くありません。アメリカの野球界ではスター的な存在であるにもかかわらず、フランスのメディアはほとんど取り上げないのです。どうやら、フランスで知られる日本の有名アスリートには、フランスならではのお国柄事情が反映されているようです。
野球好きが少ないフランス

というのも、フランスは「サッカー」の国。プロリーグが存在し、ジネディーヌ・ジダンやキリアン・エムバペといったスター選手を何人も輩出してきました。子どもの習い事でもサッカーが圧倒的に人気で、公園や広場ではボールを蹴る子どもたちの姿を毎日のように見かけます。
つまりフランス人にとっての野球は「アメリカのスポーツ」。野球のルールやフォーメーションも分かりづらいという理由で、フランスでは「マイナースポーツ」の扱いになっています。むしろ、バスケットボールやアメリカンフットボールに興味を示す人の方が多いかもしれません。
野球の試合や結果、そしてドキュメンタリー番組も全くといっていいほど報じられません。メジャーリーグのスーパースターである大谷翔平の活躍を、フランスの人々が知らない理由も納得できます。
何が人気? フランス人が好きなスポーツ

また、日本の「柔道」も人気の高いスポーツです。これは、五輪に5大会連続で出場し、金メダルを3個獲得したテディ・リネール選手の功績によるもの。柔道はフランスでも「JUDO」として親しまれており、礼節を学べることで、子どもの習い事として親たちから高い人気を誇っています。

さらには「ツール・ド・フランス」でおなじみの自転車、テニス、スキーといったスポーツも人気。意外なジャンルでは、格闘技やキックボクシングを楽しむ人も増えてきた印象があります。