中学受験の学校説明会はやみくもに参加しない。通塾なしで開成に合格した子の保護者が語る判断基準

中学受験の志望校選びでは、学校説明会にやみくもに参加するのはNG。学校の素晴らしい点ばかりが見え、混乱します。どんな学校に通いたいか、判断基準を明確にすることが大切。『通塾なしで開成合格! 中学受験おうち勉強法』から抜粋し、紹介します。

子どもを叱るポイントは?

「子どもが自分から行動を起こすまで根気よく待ちましょう」というアドバイスをよく耳にしますが、オトクサの場合は以下のように区別して対応しました。

1.勉強の「内容」については叱らない

・点数や理解度については叱らない
・「自分が源」という考え方を意識
・「理解が悪いのは、私の教え方の問題かもしれない」と一旦立ち止まる

 
点数が悪い、理解が悪い、何度言っても同じことを間違える、イライライライライラ。これすごくわかります。私も怒り狂ったことが何度もありますが、これはグッと堪えないといけないポイントなんでしょう。
 
会社で受講したある研修で、「自分が源」という言葉を知りました。「問題の本質を把握し、自分が源と考え、他人や周りや自分を責めずに、目的・目標達成のためにできることを考え行動する」。このような考え方です。なるほどな、これは仕事だけでなくプライベート、そして子どもの受験勉強でもそうだなと思いました。
 
「理解が悪いのは、何度言っても間違えるのは、私の教え方の問題ではないのか」。一度、このワンクッションを意識するだけで、イライラは軽減されるのでぜひ試してみてください。

2.勉強への「態度」については叱る

・時間を守らない、集中しないなどの態度はガンガン叱る
・「中学受験生様」にならないよう注意
・親への反抗と勉強しないことは別物と認識

 
オトクサの場合、勉強への姿勢については、ガンガン叱ります。「すねて勉強しなくなっちゃうから、叱らないようにしている」みたいなご家庭もあるでしょう。長い受験生活を子どもの機嫌に親が振り回される関係のままで乗り切るのは相当困難なので、親への反抗と勉強しないことは違う! と何とか理解させたいですよね。
 
注目したいのは、「叱る」か「褒める」かは子どもによって効果が異なるということです。
 
・褒めると怠けるタイプ
・80点で満足してしまうタイプ
・叱られて闘志を燃やすタイプ
・叱られても根に持たないタイプ

 
こういう子どもの性格では、「叱る勉強」と「褒める勉強」どちらが正しいでしょう?
「褒めて伸ばしましょう」という言葉はよく耳にしますが、必ずしもそうとは言いきれないと考えています。
 
子どもの性格や親子関係によって、最適な対応は変わってきます。自分の子どもはどうなんだと見極めることが一番大事ですね。

子どもの叱り方にも判断基準を設けて

勉強しない子どもにイライラ。その勢いのまま、子どもを叱ってしまうこともあるものです。けれど、子どもの叱り方にも基準を設けることで、避けることができそうですね。

『通塾なしで開成合格! 中学受験おうち勉強法』では、これまでの中学受験の在り方を覆すような「オトクサ流」勉強法が多数載っています。中学受験のみならず、普段の家庭学習にも役立つ一冊です。ぜひご覧ください。 
 
通塾なしで開成合格! 中学受験おうち勉強法
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オトクサ プロフィール
1981年大阪府大阪市出身。小学生の時、自ら志願し 中学受験に挑戦し、私立の中高一貫校である清風中学校へ進学。中学・高校は塾に通わずに大阪大学に現役合格。現在、妻と8人の子どもとともに東京で暮らしている会社員。長男が塾なしで中学受験に挑戦する様子を描いたプログ『オトクサのほったらかし受験』では、子どもたちが自ら学び進めるための取り組みや、大家族ならではの日常を発信している。
 
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