沖縄タイムスによると、2015年度の沖縄県内の市町村立小中学校の歯科検診で、虫歯が10本以上あるなどの「口腔崩壊」状態とされた児童・生徒がいたのは57校に上ると報じている。また半数以上の35校が貧困の影響が原因にあると回答しているという。同社が県内412校にアンケートを送付し、110校から回答を得たという。
口腔崩壊とは10本以上の虫歯や、歯根しか残っていない未処置歯が何本もある状態だと沖縄タイムスは述べている。子どもの虫歯を放置した時、どのような影響やリスクがあるのだろうか。
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子どもの虫歯、ダメージ・影響は
虫歯が子どもに与えるダメージ、影響には以下のようなものがある。
- 痛みのため、食べ物が噛めなくなる
- 永久歯の形成不全が起こる
ひどい乳歯の虫歯で根に膿の袋が出来てしまうと、次の永久歯に影響が起こす - 永久歯の位置、時期の異常を招く
あまりに早くに乳歯が抜けると、永久歯がいつどこで生えていいのか分からなくなる - 発音が上手く出来なくなる
歯が抜けると発音や言葉の発達の面で影響が出る - 偏食・食欲不振に
歯が痛くて噛めなくなるため、偏食や食欲不振などになる - 抵抗力の減弱
口の中に炎症があると、抵抗力が下がる。全身疾患がある場合に発熱や皮膚炎が起こる場合も
歯科医師の丸山和弘氏は、乳歯は永久歯と比べると虫歯に対して抵抗性が弱いということも指摘しており、「子どもは、自分一人では、歯を虫歯から守れません。大人がしっかりチェックしてあげるようにしましょう」と述べている。
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