配信者のコレコレさんが1月29日、ライブ配信サービスのツイキャスで生配信を実施。配信内でTikTokのイベントにて不正行為をしている配信者を告発しました。
配信者や視聴者に動画拡散を呼び掛け
コレコレさんは現在、1月24日~2月2日にかけてTikTok内で開催されている、盾イベントの人気部門(ダイヤモンド)に参加中。今回のイベントはサンリオのキャラクター・マイメロディの50周年とクロミ20周年を記念したイベントで、ランキングの入賞者にはマイメロディやクロミが描かれた特別な盾などが授与されます。この盾が欲しいと連日のようにTikTokでもライブ配信をしていたコレコレさんですが、1回の配信で万単位の閲覧者を誇るコレコレさんに対し、圧倒的に視聴者数の少ない配信者が投票数を稼いでいることに、疑問を抱いていました。そんな中、現在2位をマークする配信者のパイナップルさんの不正行為が発覚したのです。
ランキングの決め方は基本的に視聴者投票によるものですが、さらに「ハートミ―」という特別な有料ギフトを配信者に投げてコメントを送るなどのミッションを視聴者がクリアすると、レベルが「0」から順に上がり、「3」に達すると投票した配信者に100票入る仕組みとなっています。今回、コレコレさんが告発したパイナップルさんの不正行為は、この「ハートミ―」のレベルアップに関連したもので、コレコレさんは29日の配信上で、今回の件をまとめた動画をファイル転送サービスサイトで公開。配信者や視聴者に「拡散して」を呼び掛けています。
視聴者にサブアカ作成などを促す行為が発覚
今回、発覚したパイナップルさんの不正行為。具体的には視聴者に本アカウント以外のサブアカウントを複数作成させて「ハートミ―」を投げてもらい、レベル3まで上げて100票をより多く獲得させるというものです。動画では実際に、パイナップルさんが視聴者に送信したメッセージも公開されました。
そこには「一日ハートミ―は2レべずつまでしか上がらない。この捨て垢を同時進行で何個も作れる!それをしてほしい。。。そーすると一アカウント100票入るみたい」と視聴者を不正行為に指示しており、加えて「ハートミ―を0にする方法」「これをお願いしたい みんな裏ではこーやって投票してるみたい」などとつづられています。
つまり、サブアカウントを作らせてハートミ―のレベルを3まで上げ、またレベルを0にして3に上げることで、ハートミ―のレベル3の特典である100票獲得を多く狙うというものです。しかし、このサブアカウントでの投票はTikTokのルール上、禁止されています。
2度目の不正にもかかわらず、“厳重注意”どまりの運営
コレコレさんと1回目の通話でパイナップルさんは、不正行為について「リスナーが勘違い」と否定しましたが、その後の通話では不正行為を認めており、うそをついた理由を「配信がついてるっていうので怖かった」と発言。“配信上”ではうそをついたことを訂正せず、ダイレクトメッセージでの訂正をするという意向も示しました。コレコレさんはTikTokの運営にパイナップルさんの不正行為について通報しましたが、運営側の対応は“厳重注意”にとどまり、記事執筆時点でもパイナップルさんがランキングから除外されず、2位の座をキープしています。
イベントルールには「視聴者にサブアカウントで投票してもらうこと」は、ルール違反と明記されており、このような行為が見つかった場合は、「ランキング除外または入賞資格を取り消す場合があります」とも書かれています。しかし今回だけでなく、過去にもイベントで不正行為をしたことがあるパイナップルさんに対し、“厳重注意”のみという運営の措置に不信感を募らせるコレコレさんは、TikTokの引退も示唆。今回のイベントのコラボレーション相手であるサンリオ側へも配信を通じて、イベント不正行為者にサンリオのキャラクターが描かれた特典を渡してよいのかとも訴えました。
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