
>10位までの全ランキング結果を見る
第2位:NEC/101票
2位は、「NEC」でした!日本のノートパソコンの歴史はNECの「PC-8001」から始まりました。現在、個人向けのパソコンはNECパーソナルコンピュータ、企業向けのパソコンはNECと、部門を分けながらパソコンを取り扱っているNEC。個人向けパソコンの「LAVIE」シリーズを家電量販店などで見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。
個人向けパソコンである同シリーズは、国内拠点で製造が行われており、安心の品質が魅力。さらに、24時間有人対応のチャットサービスなど、サポート体制が充実している点もポイントです。
アンケート回答者のコメントを見ると、「過去に購入していたが、壊れることがなかったので」(50代女性/宮城県)や、「安心できるメーカーだし、実際使っていて壊れてダメになったことはない」(40代女性/東京都)といった実体験からの声や、「日本のメーカーの製品だから」(40代女性/大阪府)や、「日本の昔からのメーカーには信頼がおけるから」(40代女性/大阪府)といったブランドイメージからくる声も多数寄せられています。
第1位:富士通/119票
1位に選ばれたのは、「富士通」です!総合電機メーカーである富士通。現在、パソコンの開発・販売は、2016年2月に発足した富士通クライアントコンピューティングが行っており、2025年には同社製の個人向けパソコンのブランド名を「FMV」に刷新しました。
同社の全てのパソコンは、机からの落下や満員電車での圧迫など、さまざまなケースを想定した品質試験を突破。さらに「FMV UHシリーズ」など、一部のモデルでは、さらに過酷な試験を実施したうえで販売されています。メーカー保証やオプションの延長保証サービスも充実しているので、万が一の場合も安心です。
回答者のコメントを見ると、「大手日本メーカーのノートパソコンは大きな衝撃は別として、ソフトもハードとも壊れにくいと思います。実際に使っていて壊れたことは有りません」(40代男性/東京都)や、「国産メーカーのため。今まで国産PCを主に使用しているが壊れたことがないため」(30代女性/栃木県)、「富士通は今までよく使い、動作が問題なかった」(30代女性/福岡県)など、実体験に基づいた声が多く、実際に使った人からはとても高い評価を獲得していることが分かります。
専門家は結果をこう見る!
今回の調査で判明した結果について、「All About」ノートパソコンガイドの上倉賢さんに解説してもらいました。
●上倉さんのコメント
「ノートパソコンの壊れにくさと言っても、持ち運びなど筐体に負荷がかかる状態になっても故障にくい堅牢性(けんろうせい)や耐久性、電子機器としての各部品の電気的な故障に対する強さ、長期的な信頼性、ソフトウェア的な不具合による問題など、さまざまな観点があります。
各社、設計時にさまざまなテストを実施し、それをクリアした製品を製造販売しています。持ち運びが想定されるモバイルパソコンの方が、より厳しいテストをクリアしているので、各社のフラグシップモバイルパソコンは筐体の強度も、電子機器としての信頼性もより高い製品になっていることが多いです。
今回のランキングで上位になったNECも富士通も、ここに入っていない他社の製品も、各社独自の試験をクリアしています。それでも、ユーザーの利用状況や各製品の状況によっては、何らかの原因で故障してしまうことも。そのためのサポート体制も重要で、上位に入っている各社はサポートサービスも充実しています。また、上位の2社は歴史が長く、国内シェアが高いため、販売台数も多いです。
1位の富士通の場合、開発拠点は神奈川の川崎、主な製造拠点は島根にあります。全製品が島根で製造されているわけではありませんが、ユーザーからの評価を受けて国内で製品開発、製造、販売というサイクルを長年繰り返すことで、製品の品質を年々向上させています。このような高品質な製品を追求し続ける取り組みが、今回の評価につながったのだと思います」
※コメントは全て原文ママです
この記事の回答者:上倉 賢
PC(パソコン)のニュースサイトがほとんどなかった10数年以上も前から、個人でノートパソコンに関する情報をWebで発信し続けている。それをきっかけに、現在はノートパソコン専門ライターとして活躍。新聞や雑誌などでもノートパソコン選びの執筆を行っている。