吉高由里子さんが主演するNHK大河ドラマ『光る君へ』が、12月15日放送の第48話で最終回を迎えました。1年に渡り描かれてきた道長とまひろの物語がついにフィナーレ。ストーリーをおさらいしつつ、SNSに寄せられた反響を振り返ります。
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最終話「物語の先に」あらすじ
道長(柄本佑)の嫡妻・倫子(黒木華)から道長との関係を問いただされ、「殿の妾に」と提案されたまひろ/藤式部(吉高由里子)。幼い頃からの付き合いである2人のこれまでを打ち明けると、全てを知った倫子は驚くとともに、太皇太后・彰子(三上愛)も自分もまひろの手の平で踊らされていたのかとこぼし、死ぬまで秘密にしているようにと話します。
物語を書くことを辞めたまひろが、市で出会った娘から『源氏物語』の解釈を聞いたり、ききょう/清少納言(ファーストサマーウイカ)と語り合ったりして過ごす中、訪ねて来た隆家(竜星涼)から道長の危篤を知らされます。倫子に呼び出されたまひろは、道長の魂をつないでほしいと願いを託されます。
「先に逝くぞ」と話す道長に、『源氏物語』で“光る君”の最期を描かなかった理由を語るまひろ。会えないまま道長が逝ってしまったら、幻想を追い求めて狂っていたかもしれないと語ります。
「この世は何も変わっていない。俺は一体何をやってきたのだろうか」と語る道長に対し、「戦のない太平の世を守られました。見事な御治世でありました」と声をかけるまひろ。「もう生きるのはよい」と話す道長をつなぎとめるべく、まひろは日参し、幼き道長=三郎と女の童が出会う物語を少しずつ聞かせます。
道長がその生涯を終えると、同じ日に行成(渡辺大知)も他界。実資(秋山竜次)は2人の死を日記に記し、静かに涙をこぼします。一方、乙丸(矢部太郎)を連れて旅へ出たまひろは、道中で東国で起きた戦の加勢に向かう双寿丸(伊藤健太郎)と遭遇。戦なき平安の世をつないだ道長を思いながら、「嵐が来る」と先の世へ思いをはせるのでした。
壮大な伏線回収で感動のフィナーレ!
第1話で安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)が「嵐が来るぞ」と言って始まった本作が、最終回でまひろの「嵐が来るわ」で終結。さらに、物語の力で人や世を変えることにテーマが置かれてきた中で、まひろの物語がつなぎとめた道長の最期が描かれ、壮大な伏線回収が見事な堂々の最終回でした。
X(旧Twitter)では、「第一話で安倍晴明が戦乱の兆しを感じとり、道長によってなんとか平穏は保たれるものの、彼の死後にまひろが確信する。歴史のうねりを感じてぞわっとした。まさに“大河ドラマ”」「戦のない最も古い時代を描き切ったことで“これまでのすべての大河”と“これからのすべての大河”を『嵐が来るわ』の一言に内包してみせたの粋すぎ」「まひろが言った嵐が来たらどうなるのか。詳しいことは『鎌倉殿の13人』を見て」などのコメントが寄せられています。