鋳鉄鋳造から機械加工までの一貫生産を担う、松田安鐵工(鳥取県鳥取市南栄町)のInstagramアカウントが11月30日、リール動画を投稿。その内容に感動の声が相次ぎ、話題を呼んでいます。
「長年働いてくれた機械がいなくなるのは寂しい…」
同アカウントは、「新しい機械が入ってくるのは嬉しいけど、長年働いてくれた機械がいなくなるのは寂しい… 92歳の元工場長による清祓をして別れを告げ、搬出されました」とつづり、長年同社に貢献した大型機械2機の最後を動画に収め、公開しました。
「NC旋盤は30年 マシニングセンタは37年」と、いずれも30年以上にわたり同社を支えてくれた機械です。元工場長が搬出前におはらいをして、社員らと共に深々と2機の機械に頭を下げて感謝の意を示す様子も。また、機械の前では男性社員が涙をぬぐっているのでしょうか。目元に手を添えた最後であろう記念写真も動画内で見られました。
ただ廃棄するだけではなく、最後まで感謝の気持ちを忘れないこの動画には、「ぐっとくる」「日本人の魂を見せて下さりありがとう」「これだけ大事にされたら機械も本望でしょうね」「職人はこうありたいもの」「この会社かっけー。物も人も大切にしてる会社だ」「元工場長さまにお清祓を託されるところにも敬服」など、感動と称賛の声が相次いでいます。中には、「息子の就職先も、このような心持ちの会社であってほしい」という声も。
搬出の様子も公開「後ろ姿、泣けます」
同日の別投稿では、「雷マークも付いていて少し暗い気持ちでしたが作業が始まる頃には雨もやみ、気づけば青空! きっと、この工場を建てた二代目社長が見にきてくれてたのだと思います おかげで2台の機械を笑顔で見送ることできました」と、工場を後にする2機を見送った動画を公開し、「ダメだ。涙が止まらん」「後ろ姿、泣けます」と、反響を呼んでいます。
同アカウントは鋳物(いもの)の魅力やものづくりの面白さを伝えたいというコンセプトで、日々の業務の様子を発信しています。今回、お別れした2機それぞれの紹介も別投稿にて紹介しています。気になる人は、ぜひチェックしてみてください。