(今回の質問)
iPhoneの充電が溜まる速度が遅いです。どうすれば早く充電できますか?
(回答)
まずはiPhoneの利用状況や充電器・充電ケーブルなどのアクセサリの性能・仕様について確認をしましょう。また、手軽で効果的な対処法としては「iPhoneの再起動」が有効です。慢性的に遅い場合は使用しているアクセサリーの仕様。あるいはバッテリー自体の劣化を疑ってもよいかもしれません。
iPhoneのバッテリー消費を抑える
充電速度が遅い理由として考えられるのは、iPhoneの消費電力が多いこと。充電する電力量が十分であっても、並行してバッテリーが著しく消耗されていたら、充電速度も遅くなってしまいます。対策としては、iPhoneのバッテリー消費を抑えながら充電すること。手軽で、かつ効果的なのは「低電力モードをオンにする」という方法です。「低電力モード」をオンにすると、以下の機能が制限されて、バッテリーの消耗を抑えることができます。
・自動ロック (デフォルトは30秒後)
・ディスプレイの明るさ
・ProMotion ディスプレイ搭載モデルの iPhone/iPad のディスプレイのリフレッシュレート (最大60Hzに制限)
・一部のビジュアルエフェクト
・iCloud 写真 (一時的に停止)
・自動ダウンロード
・メールの取得
・アプリのバックグラウンド更新
「機内モード」をオンにするのも有効です。通信が発生しなくなるので、iPhoneのバッテリー消耗を抑えることができ、充電速度が早まると期待できます。
また、充電中はiPhoneを操作しないことが推奨されます。動画の視聴・ゲームのプレイなどはiPhoneへの負荷も大きくなるので、充電中は控えるようにしましょう。
充電器やケーブルの性能不足を確認する
また、充電器やケーブルの出力が足りていないケースも考えられます。iPhoneを高速充電するためには、Appleが定める特定の電源アダプタとケーブルを利用する必要があります。iPhoneのモデルによって充電可能な出力(W)が異なります。
電源アダプタとケーブルは、製品によって対応している出力数が決まっています。上記に記載した数値より低い出力の充電器を使っていると、充電速度が落ちてしまいます。iPhone8~11:18W以上
iPhone12~15:20W以上
したがってこのケースでの対応策は、より大きな出力に対応している電源アダプタ・ケーブルを利用すること。製品を購入する際には出力量に気を配りましょう。
ソフトウェアの不具合の場合も……
iPhone本体による不具合や充電器・ケーブルが原因なのではなく、iPhoneの内部に何かしらの問題があるケースもあります。iPhoneを利用している時間が長いと、それだけ不具合のリスクも高まってきます。
対策として最も効果が見込めるのは「iPhoneの再起動」です。 一度iPhoneの電源を落とし、再度電源をつける。これだけで不具合が解消され、正常な動作を取り戻すケースは少なくありません。
また、iOSが最新の状態となっているかも確認しておきましょう。
「設定」アプリを開き、「一般」→「ソフトウェアアップデート」と進み、最新版がインストールされていることを確認します。もしアップデート可能なバージョンがあるのなら、速やかにアップデートするようにしましょう。
iOSのアップデートは、iPhoneにおける不具合を解消するために行われるケースもあります。常に最新の状態をキープしておくことが推奨されます。
バッテリーの交換も検討すべし
バッテリーそのものが劣化している可能性もあります。上記に挙げた対応で解決しなければ、バッテリーの交換を検討してもよいかもしれません。iPhoneのバッテリーは有償にて交換が可能です。モデルによって価格も異なり、iPhoneの公式Webサイトから調べることができます。
この記事の筆者:ばんか
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。