今回は、知る人ぞ知る「Found MUJI」の魅力を解説していきます。
世界で永く愛される日用品にスポットライトを
今でこそ、オリジナリティあふれる雑貨を生み出す無印良品ですが、もともと原点は別のところにありました。それが、世界中から「探す、見つけ出す」という姿勢で生活を見つめる視点。そこに無印良品のエッセンスを採り入れ、生活に必要なものを見直すというものです。
そうして永く愛される日用品を探し、少しだけリメイクした形で販売しています。
2003年、この活動は「Found MUJI(見出されたMUJI)」と名付けられました。Found MUJIの商品は、路面店第1号として誕生した経緯もある「Found MUJI 青山」や大型店舗など、一部の店舗でのみ販売されていましたが、ネットストアでも取り扱いを開始しています。
今回のFound MUJI、テーマは「食の装い」
そんなFound MUJIでは期間ごとに企画としてテーマを掲示し、それにまつわる商品を紹介する取り組みが続けられています。現在開催中の企画は「食の装い」。普段気兼ねなく使う器にある豊かさとは何か、がテーマとなっています。フォーカスされているのが、日本の焼き物。
すり鉢、丼ぶりなどを中心に、伝統的な手仕事の技術が感じられつつ気取らない「無印良品」らしい器ばかり。今回は、筆者がゲットした美濃焼の一部をご紹介します!
「美濃焼 片口丸すり鉢 小」税込1490円
こちらは片口タイプの美濃焼のすり鉢。赤土と藍釉薬(ゆうやく)の特性を生かして焼き上げられており、緑味を帯びた様子が特徴的です。 くし目は職人の手仕事によって施されています。立体的で素早く食材を処理できるため、ごまやスパイスをするのにもぴったりです。「美濃焼 5寸丼 藍釉」税込1790円
こちらは美濃焼の産地の1つ、そして日本有数の丼ぶりの産地でもある駄知で作られた五寸丼。釉薬(ゆうやく)の色合い、そしてコントラストも美しい丼です。 五寸丼は主にご飯物、六寸丼は麺類に向いているサイズと言われています。忙しい日々でササッと食べたい時や、時短料理を盛り付けるのにもありがたいサイズ感です。 ちなみに公式Webサイトでは、日本や世界を旅して見つけ出された品々や技術に関するエピソードが紹介されています。その数はなんと382編!(※記事執筆時)無印良品が人知れず続ける活動に、今後も注目していきたいものです。
この記事の筆者:花輪えみ プロフィール
千葉県出身。都内の無印良品3店舗で勤務経験があり、内1店舗では副店長を務める。勤務時は食品や生活雑貨を担当。良品計画退職後はライター/編集者として活動し、記名ライター歴8年目を迎える。女性向けサイト編集、兼業ライターを経て現在フリー。趣味は散歩。