西武新宿線「田無駅」は、高齢化社会にとって“理想の街”? 進化する駅前と医療施設→抜群の住み心地
西武新宿線「田無駅」には何がある? 急行停車駅で西武新宿駅まで約20分の好立地ながら、“街から出なくてもいい”ぐらいの快適さを持つ「田無駅」を探索しました。
東京都西東京市田無町に位置する、西武新宿線の「田無(たなし)駅」。1日の平均乗降者数が6万6000人を超える西東京市最大のターミナル駅です。
まず、気になるのは「田無」という地名の由来ですが、西東京市の公式Webサイトによると、「田を成す」が「たなし」になったとか、年貢の取り立てが厳しく、稲だけでなく種籾(たねもみ)すらも取り立てられたことで「種なし」が「たなし」になったとか……諸説あるようです。
とにもかくにも、田無駅前に降り立った印象は、「確かに田、な(無)いな!」と言ってしまいたくなるほど多くの人でにぎわっています。
田無駅の家賃相場は?
田無駅は、西武新宿線の快速急行、急行、通勤急行などの停車駅。急行利用で西武新宿駅まで約20分でアクセスできるなど、西武新宿線主要駅へのアクセスも良好。北口駅前からは、JR中央線の武蔵境駅や西武池袋線のひばりヶ丘駅行きのバスが出ており、路線バスも充実しています。
家賃相場は、駅徒歩10分以内、築年数10年以内だと、ワンルームで7万円、1LDK9.9万円、2LDK12.4万円(SUUMO、2024年11月17日閲覧)です。
田無駅北口駅前だけでもかなりのボリューム
改札を出て北口方面すぐの場所に西東京の地域情報を発信するアンテナショップ「まちテナ 西東京」があります。旬の野菜やベーカリー、スイーツなど、西東京市近隣エリアの特産品が充実。
駅直結の西武鉄道の駅ナカ商業施設「Emio(エミオ)」には、深夜0時まで営業するファミリーレストラン「デニーズ」、ベーカリー「デリ フランス」をはじめ、「タリーズコーヒー」「フレッシュネスバーガー」などの飲食店が勢ぞろい。ランチタイムはどの店舗もにぎわっています。
1階のスーパーマーケット「成城石井」は夜11時まで営業しています。
駅からコンコースで直結のASTAビルは、商業施設と集合住宅からなる高層ビル。1階から3階は、飲食店やファッション、生活雑貨までバラエティー豊かな約90もの専門店が集まる「田無アスタ専門店街」です。地下1階には青果や鮮魚、精肉などを扱う店舗も入っています。
11月27日、「LIVIN」が待望のリニューアルオープン
「ASTA」に隣接する「LIVIN(リヴィン)」はほとんどの売り場が閉店して改修工事が進んでいましたが、いよいよ11月下旬にリニューアルオープン!
西東京市では初めての出店となるホームセンター「CAINZ(カインズ)」や「ドン・キホーテ」、ベビー&子ども服の「西松屋」など新規でオープンした店舗のほか、「無印良品」や100円ショップ「Seria(セリア)」の売り場が拡大するなど、ますます幅広い世代の需要を満たしてくれるショッピングセンターに生まれ変わりました。
街の中心にある救急医療体制の2大総合病院
駅から徒歩5分ほどの場所には「佐々総合病院」があります。産婦人科、小児科、皮膚科などもあり、病院に訪れる人だけでなく、お昼時には休憩時間中の病院スタッフで周辺がにぎわいます。
駅から徒歩8分ほどの場所には、眼科や耳鼻咽喉科、小児科に乳腺外科なども設置されている「西東京中央総合病院」があります。街にある大きな2つの総合病院は、なんとも頼もしい存在です。
「西東京中央総合病院」の近くに、建設中の地上4階建てビルを発見。2025年1月6日にオープン予定の「ONE FOR ALL 西東京」は、医療サービス、在宅ケア、予防を目的とした健康支援や地域交流の拠点を目指す複合施設とのこと。
約50年間にわたって西東京市のランドマークとして親しまれた「西東京市民会館」の跡地に誕生するこちらの施設。人が集まる新たなシンボルになりそうです。
「ONE FOR ALL 西東京」の向かいには、日本が誇るグローバルウオッチブランド「CITIZEN(シチズン)」の本社があります。敷地内は緑地整備も施されており、快適な職場環境がうらやましい……!