西武新宿線「田無駅」は、高齢化社会にとって“理想の街”? 進化する駅前と医療施設→抜群の住み心地
西武新宿線「田無駅」には何がある? 急行停車駅で西武新宿駅まで約20分の好立地ながら、“街から出なくてもいい”ぐらいの快適さを持つ「田無駅」を探索しました。
レトロなカフェもある、癒しの路地裏
大規模な施設が目立つ田無駅周辺ですが、街中には「ふれあいのこみち」など、きれいに整備された路地が点在し、路地裏は落ち着いた雰囲気に包まれています。
田無小学校近くの路地裏にある「武蔵野茶房 田無本店」。大正ロマンの雰囲気が漂う店内では、オリジナルブレンドのコーヒーや旬のフルーツをふんだんに使った豪華なパフェをはじめ、メディアなどでも紹介されている甘味が味わえます。
「武蔵野茶房 田無本店」の並びにある「ムサシノコーヒー」。なぜか終日食べられるモーニングメニューに、コーヒーと紅茶はおかわり自由。レトロで落ち着いた店内の雰囲気と、三角形のホットサンドや固めのプリンなど、どこか懐かしいメニューに癒されます。
田無では、2人のジャイアンに会える!
ASTAの裏側にある人気ラーメン店「麺屋ジャイアン 田無本店」。田無は“ラーメン激戦区”でもあり、「竹屋 田無店」「ラーメン くれは」「麺屋 瑞風」など行列のできる人気店が点在しています。
ASTAの裏側を5分ほど進むと、『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』などを手掛けるアニメ制作会社「シンエイ動画」があります。ちょうど外壁修繕中でしたが、真っ青なビルは、まるで「ドラえもん」のよう!
エントランス横には、作品に関わる展示やフォトスポットもありました。
「シンエイ動画」の隣には、「マスダ学生服・マスダサイクル」があります。特に中高生のお子さんがいる家庭には、なんとも頼もしい組み合わせです。
酉の市、七五三詣でにぎわう「田無神社」
「マスダ学生服・マスダサイクル」の並びにある「田無山総持寺」。新東京百景に選ばれています。立派な山門と大きなケヤキのある境内では、3月にだるま市、6月に梅の市なども行われます。
「田無山総持寺」脇を通る旧青梅街道の「総持寺・田無神社前」交差点を渡ると、「田無神社」があります。
緑豊かな境内には、11月ということもあり七五三詣に訪れる家族の姿も。11月は毎週のように「酉(とり)の市」も開催されています。辰年の2024年、“五龍神”が鎮座する田無神社はにぎわいを見せていたようです。
交通広場として整備が進む「南口」
駅に戻り、今度は南口から出てみます。北口に比べて落ち着いた雰囲気ですが、以前は商店が立ち並び、狭かった駅前は「交通広場」としての整備が進められています。
歩行者の安全確保を重視した整備に加えて、コミュニティーバスの乗り入れや街路樹を植えた憩いのスペースの設置なども計画されています。
駅前の新しいビルには、既に「セブン-イレブン」や「サイゼリヤ」、ヨガスタジオ、学習塾などが入っていました。
駅から徒歩2分ほどで「西東京市役所 田無庁舎」に到着。役所関連は駅チカが便利ですね! 隣には「西東京市中央図書館」があり、平日の午前中は、ご高齢の方や親子連れでにぎわっていました。
【結論】田無駅周辺は、今後の日本の理想の街では?
目に見えて高齢化が進んでいる日本社会ですが、街の中心にある地域の中核病院に人が集まり、それに伴う幅広い世代の雇用が生まれ、街一帯が活気づいている田無駅周辺に今後の日本が理想とする街の在り方を見たような気がしました。
北口駅前の商業施設も子育て世代から高齢の夫婦まで、幅広い世代に需要のあるショッピングスポットに一新。徒歩で行ける市役所や図書館がある南口駅前の整備も進みます。今後も田無駅周辺の街にどのような変化が生まれるのか、楽しみです!
この記事の筆者:福島 ゆき プロフィール
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は5年。