インタビューに応じてくれたのは、2013年の1月から日本に在住している韓国人女性、ミンさん。韓国の首都であるソウル出身です。趣味で勉強した日本語を活用して、さまざまな日韓交流会で日本人との交友関係を築いてきたのだそう。
日本についてさらに興味が出てきたところ、長期出張で韓国に滞在していた今の夫と出会い、日本に来ることに。現在はかわいい息子とともに、家族3人で暮らしています。
日本で流行していて「意外」だと思った韓国料理とは?
ミンさんに、好きな料理を聞いてみると「うな重やあっさり塩味のラーメンなど、日本食でも好きな料理はたくさんありますが、どんなに日本での生活が長くても、出身国の韓国料理が大好き。日本でも食材が手に入るものばかりなので、普段から家庭で作って食べています」とのこと。そんなミンさんが最近、日本の食材店で見かけて「最近の日本では、こんな韓国料理が流行っているんだ!」と思った料理が、「チュモッパ」。韓国では定番の家庭料理で、「こぶし」を意味する「チュモク」と「ご飯」を意味する「パブ」が語源の小ぶりサイズのおにぎりです。
ミンさんが作る定番「チュモッパ」の材料は、ごはん、たくあんの漬物をみじん切りにしたもの、韓国の味付けのりフレーク「キムジャバン」、たっぷりのごま油、マヨネーズ、シーチキン。韓国では、子ども向けに作るときは、しらす干しやシーチキンを混ぜることが多いのだそうです。
韓国人が、おいしくて驚いたカルディ商品とは
ピザも生地から手作りするなど、“手作り派”のミンさんにとって「チュモッパ」は、あまりにも手作りが当たり前の定番料理だったため、日本の食材店で「チュモッパの素」なる商品を見かけたときは、驚いたそうです。「実は、最初はあまり期待していなくて。試しに作ってみたら、おいしかったんです! これからは、材料をそろえるのが面倒なときや時間がないときにリピートすると思います」と話してくれました。
また、日本人の友人にもすすめてみたところ、大好評に! その家庭の子どもも喜んで、遠足のお弁当に入れてほしいと言っていたのだそうです。
種類豊富な「キンパ」、具には何を入れている?
「遠足やピクニックのお弁当は、必ずと言っていいほど『キンパ』! 韓国では、残っているご飯を消化するためなど、頻繁に作ります。一般的に月に2〜3回は食べているおなじみのメニューなんです」と言います。
冷凍キンパでおすすめなのは?
日本でも定番韓国料理として人気の「キンパ」。市販の商品では、家庭で手軽に食べられる「冷凍キンパ」がさまざまなメーカーから販売されています。ミンさんは、「人気のある冷凍キンパの商品を試しに食べてみましたが、解凍の加減が難しかったり、ご飯がパサついているように感じたり……。自分で作った方がおいしいなという印象でした」と言います。
日本でも定番料理となっている「韓国料理」ですが、本場の味を食べ慣れている人にも納得の商品が増えてきているようです。
この記事の筆者:福島 ゆき プロフィール
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は5年。