休館していた横浜美術館では、2024年11月1日から一部事業を再開。無料で入場できる「じゆうエリア」として新設ギャラリー、ショップ、カフェなどがオープンしました。リニューアルのポイントを紹介(画像は全て筆者撮影)。
「じゆうエリア」一部オープンについて
2021年10月から2023年11月までの大規模改修工事期間中に、外部倉庫で保管していた1万4000点を超えるコレクションを館内に搬入蔵置するため、「第8回 横浜トリエンナーレ」閉幕後の2024年6月10日から休館していた横浜美術館。今回の一部事業再開は、2025年2月8日に予定している全館オープンに先駆けたものです。
美術の広場に面したオープンスペースには、オリジナルの机や椅子が設置されました。より市民に開かれた空間に。
二つのギャラリーを新設
改修工事によりギャラリー8とギャラリー9が新設されました。この二つのギャラリーでは、2025年6月2日まで横浜美術館コレクション展を開催中。
ギャラリー9の展示は「ガラスとひかり」。ガラス張りで陽の光が射し込み、外の景色も見渡せる開放的な空間を生かしてガラスのコレクションが並んでいます。
自然光を透かした作品の見映えは、横浜美術館の学芸員でさえ、思わず「おお!」と声をあげてしまうほどだそう。鑑賞する時間帯や天気によって変化する、作品の見え方にも注目です。
ギャラリー8の「ひっくり返す・ひっくり返る」は、なにかをちょっぴり“ひっくり返した”作品が並んでいます。作品を眺めていると、頭の中もひっくり返るような気がしてきそう。
現代アートの国際展「横浜トリエンナーレ」で過去に展示されていた作品もいくつかあり、筆者にとってはうれしい再会となりました。
どちらも入場無料なので、気軽に立ち寄ってみては。
美術情報センターが「美術図書室」に
休館前に3階にあった「美術情報センター」が地上階へ移り、「美術図書室」となりました。
明るい光が入り込むスペースには、24万冊を超える国内外の展覧会カタログや専門書、雑誌と映像資料が所蔵されています。9割が書庫にあるため、調べて出してもらってください、とのことです。
誰でも無料で利用でき、室内のみで閲覧可(貸し出しはありません)。