日本を訪れる外国人は、日本のどんなところに魅力を感じ、日本人にどんな印象を持つのでしょうか。実際に話を聞いてみました。
「日本の社会に溶け込むのはとても難しい」
ヨシさんに、ドイツと日本で文化や慣習が異なると感じる点を聞くと、「ドイツでは、日本よりさまざまな文化的背景を持つ人が一緒に暮らしていると思います。異なる文化的な行動が混ざり合い、その結果、古い文化的ルールが新しいものに取って代わられつつあります」と言います。「一方、日本には固定された文化的ルールが存在していると思います」と続けました。
ドイツ人と日本人との違いを聞いてみると、「日本人はドイツ人より静かで、楽しむことに長けていると思います」と言います。その一方で、「日本人は、ほかの海外の人とは振る舞い方などが全然違うので、日本の社会に溶け込むのはとても難しいと感じました」とのこと。
日本人は、ドイツの人々だけでなく、他の国の人たちと比べてもやや特殊な振る舞いをしているという印象を持ったようです。
好きなメーカーは「とにかくニンテンドー」
そんなヨシさんに、好きな日本のメーカーを聞くと、「とにかくニンテンドーですね」との回答が!
『Nintendo Switch』をはじめ、ゲーム分野で世界的ブランドを築き上げた、京都府京都市に本社を置く「任天堂」。任天堂の発表によると、2024年3月時点で海外売上高比率は約8割に上り、地域別に見るとアメリカ大陸や欧州での売り上げが大きな割合を占めています。1990年には、ドイツに現地法人「Nintendo of Europe GmbH(現・Nintendo of Europe SE)」が設立されるなど、ドイツでもなじみのある企業であることがうかがえます。
ドイツでは「日本のアニメや漫画が一番人気」
漫画は、もはや世界のサブカルチャーとなっていますが、日本の漫画は『呪術廻戦』『SPY×FAMILY』(集英社)など、最近の人気作品でもドイツ語の翻訳で入手することができるのだそう。6月には、ドイツ・デュッセルドルフで、ドイツ国内最大規模となる日本のアニメや漫画のコンベンション「DoKomi (Doitsu Komikku Maketto、ドイツ・コミックマーケット)」が開催され、来場者数は18万人以上を記録しました。
最後に、ヨシさんに「好きな日本語のフレーズ」を聞くと、「了解です」とのこと。日本のビジネスシーンにおいては“目上の人に使うのは失礼”など、使い方が難しいフレーズの一つですが、ヨシさんが「了解です」という言葉によさを感じた印象を詳しく聞いてみたいですね。