埼玉県さいたま市の「鉄道博物館駅」には何がある? 大宮駅の隣駅は鳥肌モノの「鉄道」の街
日本3大鉄道博物館の一つ、埼玉県さいたま市の「鉄道博物館」に直結する埼玉新都市交通伊奈線「鉄道博物館駅」。大東建託が毎年実施している「街の住みここち」ランキングでも注目の駅には何がある?
埼玉新都市交通伊奈線の「鉄道博物館駅」は、大東建託が実施した「街の住みここち(駅)ランキング2024 埼玉県版」において、2023年の15位から大幅に順位を上げ6位にランクイン。「鉄道博物館駅」は、人気スポット「鉄道博物館」の最寄り駅というだけでなく、“住むのも最高”な街に進化している……? その謎を探るべく駅周辺を探索しました。
埼玉新都市交通伊奈線単独の「鉄道博物館駅」
「ニューシャトル」の愛称で親しまれている、「鉄道博物館駅」。1日平均乗降者数約70万人である埼玉県最大のターミナル駅「大宮駅」は隣駅で、乗車3分でアクセスできます。「大宮駅」のJR改札から「ニューシャトル」乗り場までの約110mの通路は、「てっぱく通り」と名付けられています。
「ニューシャトル」はモノレールと違い、台車にゴムタイヤを使用した“新交通システム”。全線高架のため、冬の積雪の影響は受けるものの、踏切事故などがなく電車の遅延が比較的少ないとも言われています。朝の通勤ラッシュ帯は、大宮方面の電車が5分間隔で運行しています。
鉄道博物館駅の家賃相場は?
「鉄道博物館駅」からは、「大宮駅」経由でJR「新宿駅」まで約45分、「池袋駅」まで約40分、「東京駅」まで約50分でアクセスできます。「大宮駅」西口までの距離は約1650mなので、徒歩でも20分で到着してしまいます。
家賃相場は、駅徒歩10分以内、築年数10年以内だと、ワンルームで6.2万円、1LDK8.6万円、2LDK10.2万円(SUUMO、2024年10月7日閲覧)です。隣駅「大宮」駅が同条件でワンルーム7.0万円、1LDK10.8万円、2LDK13.1万円と、1〜3万円の差が開くことを考えると、交通利便性も高い「鉄道博物館駅」周辺の人気が高まる理由が分かります。
電車を降りたときから「てっぱく」が始まる
電車を降りると、もう「てっぱく(※鉄道博物館の愛称)」が始まります。改札内に、ニューシャトルと一緒に写真が撮れる撮影ブースや“メイドインジャパン”にこだわった渋過ぎるガチャガチャ「鉄道コイン 鐵C(テッシー)」がずらりと置かれています(その隣には、もちろんトーマスも)。
そのほか、「ニューシャトル」で実際に使われていたゴムタイヤの展示、永遠の“神ゲー”である「電車でGO!!」などがあり、改札を出るまでひと苦労のボリュームです。
駅の改札には「鉄道博物館(大成)」駅」という文字が。かつて「鉄道博物館駅」は、「大成駅」だったのですが、2007年の「鉄道博物館」の開業に合わせて改名しました。現在も「大成駅」の名は副称として残っています。
やっとの思いで改札を出ると、「鉄道博物館」に続く解放感あふれる通路に、「やってくれたな!」と叫びたくなる仕掛けが。床一面に新幹線などの時刻表が刻まれているんです。それが、「やまびこ」「あおば」など、名だたる新幹線の開業日の時刻表だったりして……粋な計らいに泣けてきます。