現在、timeleszは新メンバーオーディション『timelesz project -AUDITION-』をNetflixで独占配信中。番組の中で菊池さんは大活躍し、歌詞を覚えていない候補生に放った「歌詞忘れてるようじゃ無理か。歌詞はね、入れとかないと」というフレーズが、「菊池風磨構文」としてSNSでバズるなど、大きな話題を集めています。
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そんな菊池さんが出演する『私たちが恋する理由』は、オフィスを舞台にした、じれったくもほろ甘い“大人のピュア恋”を描くラブストーリーです。主演ドラマの放送を記念して、菊池さんのこれまでの俳優としての活動を振り返りながら、その魅力に迫ってみたいと思います。
俳優としてブレークするまでの道のりは?
現在はtimeleszのメンバーとして活動する菊池さんは、2008年に旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)へ入所。ジャニーズJr.内ユニットのB.I.Shadowなどに参加し、2011年に「Sexy Zone」のメンバーとしてCDデビューします。俳優としては、2008年に放送した『スクラップ・ティーチャー〜教師再生〜』(日本テレビ系)でデビュー。『GTO』(カンテレ·フジテレビ系)、『アルジャーノンに花束を』(TBS系)などに出演しますが、連続ドラマ初主演を務めるのは2017年放送の『吾輩の部屋である』(日本テレビ系)までかかります。
その後もさまざまなドラマに出演しますが、俳優として本格的なブレークを果たすのは2023年に入ってから。『大病院占拠』(日本テレビ系)で特徴的な悪役である「青鬼/大和耕一」を担当した後に、『隣の男はよく食べる』(テレビ東京系)、『ウソ婚』(カンテレ・フジテレビ系)、『ゼイチョー〜「払えない」にはワケがある〜』(日本テレビ系)と3クール連続で主演を務めます。
トリッキーな役柄もこなし、演技力の高さを見せる
さて、菊池さんの作品をざっと紹介しましたが、俳優としての魅力はどこにあるのでしょうか?菊池さんは、『アルジャーノンに花束を』の小久保一茂や、『嘘の戦争』(カンテレ・フジテレビ系)の八尋カズキなど、印象的な役を担当。中でも変わった役になったのが、初主演作の『吾輩の部屋である』です。
この作品は、田岡りきさんの漫画が原作で、菊池さん演じる大学院生「鍵山哲郎」一人だけが登場するワンシチュエーション・コメディー。登場人物として出演するのは菊池さんだけで、初主演作品としては前代未聞の問題作でした。
このドラマで、菊池さんは部屋に飾ってある置物や照明を相手に物語を展開するのですが、それらの部屋のグッズの声優陣は賀来千香子さんやミッツ・マングローブさん、山寺宏一さんなど芸達者揃い。そんなつわものたちを相手に、一人演技でしっかりとドラマを成立させました。
さらに、2019年には舞台『HAMLET -ハムレット-』で単独初主演を担当。この作品でも堂々とした演技を見せ、表現力の高さを示します。2020年には再び主演ドラマ『バベル九朔』(日本テレビ系)が放送され、築88年の雑居ビルを舞台に、摩訶(まか)不思議な世界のバベルへと迷い込む新米管理人を演じました。この作品は万城目学さんの小説が原作で、かなり変わったドラマとなっています。
『吾輩の部屋である』『バベル九朔』と主演ドラマが立て続けにトリッキーな設定となった菊池さん。両作品でレベルの高い演技を見せたことで、俳優としてテレビ業界でも認められるようになりました。