詐欺も発生「Amazonマーケットプレイス」で怪しい出品者を見極める方法は? 注意したい4つのポイント

「Amazonマーケットプレイス」では詐欺にも注意が必要です。どのような点を気を付ければよいのか、「All About」インターネットサービスガイドの福田正人が解説します。(サムネイル画像出典:Muhammad Alimaki / Shutterstock.com)

マーケットプレイスで注意すべきポイントは?(画像出典:Muhammad Alimaki / Shutterstock.com)
マーケットプレイスで注意すべきポイントは?(画像出典:Muhammad Alimaki / Shutterstock.com)
Amazon以外の出品者が商品を販売する、「Amazonマーケットプレイス」。利用する際には詐欺に注意しないといけないことをご存じでしょうか。

「All About」インターネットサービスガイドの福田正人が解説します。
 

(今回の質問)
「Amazonマーケットプレイス」では詐欺にも注意が必要と聞きました。怪しい出品者を見極める方法はありますか?

(回答)
Amazonマーケットプレイスではアカウント乗っ取り詐欺や送料詐欺の被害が発生しています。「保証期間を把握する」「極端に安い商品は疑う」「出品者情報を確認する」「送料を確認する」ことに気をつけましょう。

 
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

Amazonマーケットプレイスとは

Amazon で販売されている商品の中には販売元がAmazonではなく、他の出品者が販売しているものもあります。それが「Amazonマーケットプレイス」の商品です。

Amazonマーケットプレイスでは問題発生時に条件付きで保証が適用されます。
・商品が届かない
・返品したが返金が行われない
・商品に不具合がある
・商品説明と著しく異なる

このような問題発生時にはAmazonが保証を行ってくれるため、Amazonマーケットプレイス上でも安心して買い物を行うことができます。

詐欺行為を行う悪徳業者も存在する

こうしたトラブルは正規の業者との取引でも発生しますが、中には以下のような詐欺行為を行う悪質な業者も存在します。

出品者アカウントの乗っ取り

休眠状態にある出品者アカウントを乗っ取り、そのアカウントを使って売れ筋商品を格安で出品し、購入者に商品を配送せず、代金をだまし取るというものです。

高額な送料を請求する送料詐欺

商品の価格を正規のものに設定した上で、高額な送料を設定するというものです。決済時には送料が加算された金額が表示されるので、購入者もそこで異常な送料に気付くことができますが、購入者の中には送料を確認しない人もいるため、それを狙った手口と言えます。

このような被害に遭っても「Amazonの保証があるから大丈夫」と安心してはいけません。Amazonマーケットプレイス保証の申請はお届け予定日の最終日から90日後までと定められているからです。購入時に出品者から「海外からの発送となるため到着には時間がかかります」という内容の連絡が入り、購入者は配送が遅れても気にとめず、詐欺被害に遭ったと気づいたときには保証期間が終了していたというケースも報告されています。

詐欺被害に遭わないための4つの注意点

詐欺被害に遭わないために、以下の4つの点を注意するようにしましょう。

保証期間を把握した上で商品が届かなればAmazonに連絡する

基本的にAmazonマーケットプレイス上での取引は保証されますが、上記のように気づいたら保証期間が終わっていたという事例もあります。商品が届かない場合はすぐにAmazonに連絡し、保証の手続きを取りましょう。

人気商品が極端に安い場合は詐欺を疑う

詐欺業者の手口として、人気で品薄の商品を低価格で大量に出品するという特徴があります。傷がある、部品がない等の正当な理由がなく、価格が極端に安い場合は注意が必要です。

出品者情報を確認する

出品者情報には購入者からのレビューが記載されています。レビュー件数が少ない、評価が低い、出品者の住所が海外といった場合は注意が必要です。

送料を確認する

プライム会員などは送料無料に慣れているため、送料を気にせず購入してしまう傾向があります。決済時には送料も表示されるので、送料を含めて最終チェックを行いましょう。

「1円」販売は詐欺ではない?

Amazonマーケットプレイスではよく書籍などが「1円」で販売されています。これは利益を送料に上乗せしたものであり、送料と合算した上で納得いく価格であれば問題はありません。ただし、送料が異常に高く設定されているケースもあるので注意しましょう。
   
この記事の筆者:福田 正人
ソーシャルメディアやアプリを活用したインターネットサービスについてウェブ記事を執筆。また、海外ニュースの翻訳も行う。
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