「臭い男」をディスって女子アナ炎上
炎上を鎮火させるどころか、火柱の上昇気流をうまく捉えて、自身のキャリアアップにつなげていこう、という「野心」が思いっきり透けて見える、と感じる人がかなりいるのだ。
例えば、元プロゲーマーのたぬかなさんは、「身長170センチ以下の男性は人権がない」という発言で炎上した経験も踏まえて、ライブストリーミング配信プラットフォームのTwitchで川口さんにこう呼びかけている。
「お前はねぇ、やり方を間違えた。絶対に間違えた。『たぬかながやってんやからいけるわ』っていうのは別にいいとは思うんですけども、そもそも私って炎上商法じゃないって気付いてました?」
このような形で川口さんに「炎上商法疑惑」がかけられてしまった理由はいくつかあるが、やはり「挑発的発言」と「今後のビジネスプラン」ということが大きい。
強心臓か、炎上商法か……
炎上後、親交のあるYouTuber・ひろゆかないさん(@hiroyukanai)の動画に登場し、最初は殊勝に反省をしたものの、「やっぱり臭い人がいるなっていうところは正直変わらなくて」「東京はマジで臭くて」という感じで、ネット民を挑発するかのような「燃料」を自ら投下してしまったのである。そういう「仕掛け」の匂いが漂い始めたところに、ダメ押しとなったのが、川口さんがこんな「出口戦略」を示したことだ。「アナウンサーっていう言葉、肩書きを使うのはもうやめようと思います。タレントというか配信者というか、そっちでいくしかないなって思っちゃいました」(YouTubeチャンネル「ReHacQ−リハック−」より)
この商魂たくましい発言を受けて、「ああ、なるほどね、この人はインフルエンサーになりたくて炎上を仕掛けたのね」と勘繰る声が多く寄せられてしまったのである。
もちろん、川口さんにはそのような意図などまったくなく、シンプルに「強心臓」な人で、自分が思ったことを素直に口にしているだけなのかもしれない。
それにもかかわらず、これだけ叩かれるということは、それほど世間は「炎上商法」に神経をとがらせ、嫌悪感を抱いていることの表れと言えよう。
では、そのような大きなリスクを背負ってまで「炎上商法」というのはやる価値があるのか。本当においしいものなのか。もし今回の川口さんのケースを仮に「炎上商法」だったとして、そのメリットとデメリットを考えてみたい。