ここがヘンだよ、ニッポン企業 第30回

「臭い男」をディスって知名度アップ? 元女子アナが批判される「炎上商法」のメリットとデメリット

SNSに「男性の体臭が苦手」と投稿した元フリーアナウンサーの川口ゆりさんに、「炎上商法疑惑」が浮上している。仮に「炎上商法」だった場合のメリットとデメリットは何なのかを考えてみたい。(サムネイル画像出典:川口ゆりさんの公式X)

「臭い男」をディスって女子アナ炎上

川口ゆりさん(画像出典:川口ゆりさん公式X)
「夏場の男性の体臭が苦手」と投稿して炎上した川口ゆりさん(画像出典:川口ゆりさんの公式X
「夏場の男性の体臭が苦手」とSNSにつづって所属事務所から契約解消されてしまった元フリーアナウンサーの川口ゆりさんが、今度は「炎上商法」だと叩かれている。
 
炎上を鎮火させるどころか、火柱の上昇気流をうまく捉えて、自身のキャリアアップにつなげていこう、という「野心」が思いっきり透けて見える、と感じる人がかなりいるのだ。
 
例えば、元プロゲーマーのたぬかなさんは、「身長170センチ以下の男性は人権がない」という発言で炎上した経験も踏まえて、ライブストリーミング配信プラットフォームのTwitchで川口さんにこう呼びかけている。
 
「お前はねぇ、やり方を間違えた。絶対に間違えた。『たぬかながやってんやからいけるわ』っていうのは別にいいとは思うんですけども、そもそも私って炎上商法じゃないって気付いてました?」
 
このような形で川口さんに「炎上商法疑惑」がかけられてしまった理由はいくつかあるが、やはり「挑発的発言」と「今後のビジネスプラン」ということが大きい。

強心臓か、炎上商法か……

炎上後、親交のあるYouTuber・ひろゆかないさん(@hiroyukanai)の動画に登場し、最初は殊勝に反省をしたものの、「やっぱり臭い人がいるなっていうところは正直変わらなくて」「東京はマジで臭くて」という感じで、ネット民を挑発するかのような「燃料」を自ら投下してしまったのである。そういう「仕掛け」の匂いが漂い始めたところに、ダメ押しとなったのが、川口さんがこんな「出口戦略」を示したことだ。
 
「アナウンサーっていう言葉、肩書きを使うのはもうやめようと思います。タレントというか配信者というか、そっちでいくしかないなって思っちゃいました」(YouTubeチャンネル「ReHacQ−リハック−」より)
 
この商魂たくましい発言を受けて、「ああ、なるほどね、この人はインフルエンサーになりたくて炎上を仕掛けたのね」と勘繰る声が多く寄せられてしまったのである。
 
もちろん、川口さんにはそのような意図などまったくなく、シンプルに「強心臓」な人で、自分が思ったことを素直に口にしているだけなのかもしれない。
 
それにもかかわらず、これだけ叩かれるということは、それほど世間は「炎上商法」に神経をとがらせ、嫌悪感を抱いていることの表れと言えよう。

では、そのような大きなリスクを背負ってまで「炎上商法」というのはやる価値があるのか。本当においしいものなのか。もし今回の川口さんのケースを仮に「炎上商法」だったとして、そのメリットとデメリットを考えてみたい。
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メリットは「女子アナになれた」こと、デメリットは?
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