【17年前の今日は何があった?】2007年10月1日は郵政民営化された日【聖域なき構造改革】

​​​​​​​17年前の今日、あなたは何をしていましたか? 2007年10月1日、国の郵便事業が民営化されました。当時のニュースを振り返ってみましょう。

郵政民営化
17年前の2007年10月1日、国の郵便事業が民営化
「そうか、今日はあれがあった日か!」

何気なく過ごしている今日も、過去には何かが起きている日です。当時のニュースを振り返ってみましょう。

「小泉劇場」の大勝で悲願の郵政民営化へ

17年前の2007年10月1日、国の郵便事業が民営化されました。

2001年4月から政権を担った自由民主党の小泉純一郎元首相は「聖域なき構造改革」「改革なくして成長なし」そして「郵政民営化は改革の本丸」と語り、郵政民営化を政策の軸としていました。

2005年8月8日の参議院本会議にて、自民党議員の大量造反によって郵政民営化法案を否決された小泉元首相は、直ちに衆議院を解散。参議院での法案否決を理由とする衆議院解散は前代未聞でした。

迎えた第44回衆議院議員選挙では、郵政造反組の37人を「抵抗勢力」と呼んで選挙区に刺客候補を送り込み多くの議員を落選させるなど「小泉劇場」とも評された劇場型選挙を展開。

結果的に自民党は296議席を獲得して圧勝し「小泉チルドレン」と呼ばれる83人の初当選者も話題になりました。

130年以上にわたる国営の郵政事業が終了

選挙後の2005年10月に衆参両院で法案が可決し、2007年10月1日、それまで郵便・郵便貯金・簡易保険の郵政三事業を行なっていた国営の特殊法人、日本郵政公社が解散。

日本郵政株式会社、郵便事業株式会社、郵便局株式会社、株式会社ゆうちょ銀行、株式会社かんぽ生命保険へ分割。

明治4年の創業以来、130年以上にわたって国営で行われてきた郵政事業が民営化されました。

その後、郵政民営化法の改正によって2012年10月1日に郵便局株式会社が郵便事業株式会社を吸収合併して日本郵便株式会社となり、現行の4社体制に。

また、日本郵政公社が廃止される時点で保有していた郵便貯金契約と簡易生命保険契約は、独立行政法人の支援機構が継承し、契約が終了するまで政府保証が残ることになりました。

17年前の今日、あなたは何をしていましたか? この機会に、振り返ってみてはいかがでしょうか。


この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。
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